国が成田空港のC滑走路新設(3500m)とB滑走路延伸(3500m化)を許可した(2020/01/31)。
(NAA)
概要
成田空港では発着回数を現在の2倍の年間約50万回に拡大するため、第3滑走路の新設とB滑走路の延伸を含む基本計画改定を実施。2019年11月7日に「航空法」に基づく空港などの変更許可申請を国に対して実施した。国が2020年1月31日にこれを許可した。
変更許可の主な内容
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①滑走路の新設
滑走路Bの延伸 長さを1000メートル延伸。
延伸後は3500メートル/幅60メートル
滑走路Cの新設
長さ3500メートル/幅45メートル
誘導路の新設
長さ7471メートル、幅23メートル
②空港の敷地面積拡大
現在1198ヘクタール→2297ヘクタール(1099ヘクタールの拡大)
③工事着手と完成予定
変更許可を受けた後、速やかに着手
2029年3月31日完成予定(供用開始目標)
首都圏空港の機能強化の中での位置付け
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羽田+成田 83万回発着
・オリンピック前に年間4万回分の発着枠を拡大
管制機能の高度化で年間2万回
高速離脱誘導路の整備で年間2万回
羽田+成田 100万回発着(今回申請により)
・オリンピック後に年間16万回分の発着枠を拡大
滑走路Cの新設により年間16万回
B滑走路延伸+夜間飛行制限緩和(スライド運用)
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環境対策
騒音影響エリアが拡大。
ペアガラス助成
市販防音サッシとベアガラスの合計額に対し、特殊防音サッシ+単板ガラス代金の合計額を超えない範囲で助成
世帯の人数による防音工事額の柔軟化
一定の広さがあって、複数の部屋がある一人世帯では同居していなくても子や孫がいれば、二人世帯とみなす。これにより防音工事の限度額を引き上げる。
浴室、洗面所、トイレの外角防音化
これまで対象外。
その他
35〜40デシベル程度の防音効果が見込まれる「内窓」を居住する人数分の寝室に設置。
今後の流れ
(NAA)
・用地取得や移転、防音工事
・地域振興策の実施
→2029年3月末完成、供用開始
感想・まとめ
NAAの申請が許可された、という話。
上記、流れが順調に進んでいる。
参考
成田空港のさらなる機能強化 環境影響評価書のあらまし(NAA)