東京都が舟運通勤の事業者を追加募集する。東京都が実施中の「交通手段としての航路事業」の事業者への経費補助制度で3航路目に当たる。経費補助はもともと3航路を上限として想定していた中、これまでに日本橋〜豊洲航路と晴海〜芝浦航路の2航路が対象となっていて、なかなか3航路目の事業者が手を挙げなかったということなのだろうか。手を挙げた事業者がいたんだろうね(2024/06/27)。
募集概要
対象事業
立ち上げ期の運航(平日朝・夕の運航など)
バリアフリー化等の船舶整備(運航を行うことが前提)
対象事業者
海上運送法に定められた一般旅客定期航路事業等の許可を受けた舟運事業者
舟運事業者に船舶運航の委託等を行う事業者
補助率等
下記 「参考 補助の概要」と同一と思われる
補助期間
2025年度まで
参考 補助の概要 1航路1事業者
元々の募集要項では予算内で3航路を選定する可能性があるとしていたが、これまでに開設されたのは2航路にとどまっていた。
対象事業 1航路の1事業者(予算内で3航路を選定する可能性あり)
平日の朝10時までと夕方16時以降の運航
交通不便地域の船着場を含む航路の運航
(上記条件で)
運航日が月8日以上、または年間96日以上
運航日の総運行時間が1時間以上
・・・
補助率 1/2
補助限度額
運航経費 総運行時間
3時間以下 1日5万円
6時間以下 1日7・5万円
6時間超 1日10万円
船舶新造費 1隻1億円
船舶改良費 1隻2500万円
補助期間 2023〜25年度
参考 日本橋〜豊洲航路の予約状況(11人乗り)
6月28日
残3席1便、残7席1便、残9席2便、空席あり6便
残8席1便、残9席3便、空席あり6便
参考 晴海〜芝浦航路の予約状況
6月28日
往路、復路とも予約状況不明 ※「ー」表示
※晴海〜芝浦航路は予約をしなくても空きがあれば乗船可能
感想・まとめ
同一の補助内容で再募集ということなので、募集は難航していたが、手を挙げそうな事業者がいたということなんだろうね。補助期間は2025年度まで。新航路はどこになるのだろうね。
・・・
これまで東京都や国が実施してきた様々な舟運活性化の実証実験を見てきたが、正直成功へのハードルはめちゃくちゃ高い印象。舟運通勤の成功は厳しいだろうと思っている。
残念だが、補助期間が終わる2025年度で運航終了になるのではないかな。
参考リンク等
www.toshiseibi.metro.tokyo.lg.jp