2023年12月18日、総務省の情報通信行政・郵政行政審議会に封書やはがきの料金値上げ案が示された。手紙など第一種郵便物(定型・25g以内)を84円から110円に30年ぶりの値上げとし、第二種郵便物(通常はがき)を63円から85円に7年ぶりの値上げとする内容。郵便事業の収支見通しが極めて厳しいことが背景にある。値上げの実施は来年10月になる見込み(2023/12/18)
値上げ案概要
第一種郵便物のうち25g以下・定型郵便物の料金は総務省令で定める上限額を超えてはならない
・上限額を現行の84円から110円に改定する
上限額を踏まえた料金改定(現在の想定)
郵便事業収支の今後の見通し
2022年度実績 営業損失 211億円
2029年度見込 営業損失 3439億円
郵便事業収支の収支悪化要因分析
郵便物数の見通し(2028年度に20%減)
参考 郵便事業の収支見通し(値上げ後)
・2028年度の赤字見込額が3439億円から1232億円に約2200億円改善
・2025年度に黒字となるような値上げ幅の設定
※グラフを見ると2~3年後に再値上げの議論開始、5年以内に再値上げとなるのかも。
参考 先進国の郵便料金
参考 日本郵政の増田社長(12月22日)
・来年10月に値上げしたいとコメント
・郵便物減少で日本郵便の事業収支が厳しいとして理解を求めた
感想・まとめ
電子通信の普及に加えて、人口減少も影響しているんだろうね。
はがき80円台か。高くなったねえ。
参考リンク等
郵便法施行規則の一部を改正する省令案及び民間事業者による信書の送達に関する法律施行規則の一部を改正する省令案(総務省)