広島県東広島市で2023年11月7日からJR西日本と東広島市による「自動運転・隊列走行BRT」の実証実験がスタートした。隊列走行は2台のバスが走る際、前のバスに合わせて後ろのバスが自動追従して走るというもので、今回は自動運転レベル2(ドライバーが運転操作の主体)で行われるそうだ。東京BRTへの将来的な導入を期待したい(2023/11/09)。
自動運転・隊列走行実感の実施概要
目的
1️⃣BRTや自動運転・隊列走行技術の社会実装に向けた課題の検証と洗い出し
2️⃣BRTや自動運転・隊列走行等に関心をもってもらう
実施期間
1️⃣準備走行・技術検証走行 2023年11月7日〜12月27日
試乗なし
2️⃣実証走行 2024年1月中旬〜2月上旬
試乗あり
実施内容
1️⃣連節バス、大型バスによる自動運転
一般車両混在、信号連携は行わない
2️⃣2台の自動運転バス車両による隊列走行
車々間通信、車間距離制御
3️⃣自動運転レベル2
先頭車、後続車ともテストドライバー乗車
実験項目は将来のレベル4認可取得を目指す内容
4️⃣路車協調システムによる発車支援
車載センサの死角を路側センサが補完
5️⃣速度は時速40キロ
6️⃣経営面
実装時に求められる車両、地上設備の概略検討
7️⃣社会受容性面
アンケート調査
車両
連節バスと大型バス
走行経路 1周12キロ、自動運転区間は6キロ
5区間12キロ
単車自動運転区間 6キロ
隊列自動走行区間 1・5キロ
隊列走行について
連節バスが先頭車、大型バスが後続車で走行
車間距離は15m
試乗会について
2024年1月中旬〜2月上旬 土日を含む12日間
運賃無料
運行ダイヤ 1日4便程度、1便あたり1時間程度
定員 1便あたり25人程度
詳細は「参考リンク等」
参考 自動運転・隊列走行BRT導入検討分科会(東広島市)
www.city.higashihiroshima.lg.jp
感想・まとめ
国土交通省によると、自動運転は2025年度に全国50か所、2027年に100か所以上が目標。2023年度は30か所程度で支援できるようにするそうだ。
目標は限定領域での完全自動運転である自動運転レベル4。
この種の実証実験が全国に一気に広がると、それだけ実装にかかる時間の短縮に繋がりやすくなる。
ソフトバンクの資料を見ると、テストコースで1年10か月、延べ14000キロのテストをしていて、技術的にはできそう。乗り心地とかは別として。
「自動運転・隊列走行BRT」開発PJ 専用テストコースでの実証実験完了、公道での実証実験開始 2023年9月15日(JR西日本・ソフトバンク)
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東京BRTも現在は運転支援すら行われていないが、乗客が増えてきた近い将来(生きている間に)、自動運転・隊列走行を見てみたい。