どらったら!!

東京都中央区、江東区の臨海部を中心としたメモ。独自の情報を除いては、報道ベースではなく、発表主体の情報をベースに書くことを基本にしています。最近はゲリラ的な花火大会情報も提供。

#2038 2024年11月以降、「完全キャッシュレスバス」運行開始へ 公募で選定、10路線程度 東京BRTさん、ぜひ!

バス運転手不足の対策の一環として、2024年秋以降、完全キャッシュレスバスの実証運行が行われる。経済効果は1万人の運転者不足に対し2000人分程度年間給与に匹敵すると試算していて、バスの経営改善には重要な意味を持つという位置付けだそうだ。完全キャッシュレスバスの定義は発表資料には書かれていないが、現金による運賃決済が一切できないバスのことと思っていいだろう。スイカチャージもバスではできなくなるだろうが、利便性に優先すると思うのでガンガン進めてほしい(2024/07/01)。

完全キャッシュレスバス運行の趣旨

国土交通省

・深刻な運転者不足、2023年度には減便対象になった路線の減便割合が2割程度に達し、バスネットワークは危機的状況

・赤字事業者は9割近い。バス事業者の経営努力だけでは解消困難な課題が存在

・課題克服に向けてバス事業者の経営改善と体力強化を図ることが必要で完全キャッシュレスバスの推進は重要

・完全キャッシュレス実現の効果は、2023年度で1万人不足する運転者の平均給与約1900人分に当たると試算され、バス路線の維持・充実に大きな効果が期待できる

・実現には利用者の理解醸成が必要。利用者の影響の小さい路線を中心に実証運行を進める。

進め方について

合計10路線程度

①利用者が限定的な路線(空港・大学・企業輸送路線等)

②外国人や観光客の利用が多い観光路線

③様々な利用者がいる生活路線で、キャッシュレス比率が高い路線

④自動運転など、他の社会実験を同時に行う路線

スケジュール案

○2024年

 7〜8月 候補路線の公募、選定、公表、標準運送約款の改正、ガイドライン策定

 8月ごろ 国や事業者による実証運行の利用者への通知

11月ごろ 実証運行開始

○2025年

 3月ごろ 検証結果公表

 4月以降 さらなる実証運行の推進

感想・まとめ

完全キャッシュレスになると、車内でチャージというのもできなくなるのだろう。

運賃箱も現金を取り扱わなくなれば相当な簡素化ができそうだし、晴海ライナーさん、東京BRTさん、この際、応募してみてはどうでしょう?

参考リンク等

完全キャッシュレスバスの実証運行の進め方について(国土交通省)