台風進路予報は年々精度が向上しているが、どの程度向上したのか3年ぶりに調べてみた。特に3日先以上の予測精度がさらに上がっていた(2023/06/29)。
台風進路予報の精度向上さらに進む
予報開始当初との現在の予報精度の差を東京駅を起点に図示してみた。
外側が予報開始当初、内側が現在。
24時間後の予報(予報円開始 1982年)
1982年 平均誤差210キロ=予報円の表示開始年
2022年 平均誤差72キロ
1982年の24時間後の平均誤差は東京駅を中心にすると浜松〜新潟〜郡山程度の広さがあったが、現在は関東平野程度の範囲に収まる。
以前なら大きくそれた時は晴れたかもしれなかったのに、今では暴風雨は確実、というぐらい精度が向上している感じか。
48時間後の予報(予報開始 1989年)
1989年 平均誤差372キロ=48時間予報開始年
2022年 平均誤差124キロ
→ざっと2005年前後の24時間後の予報の精度に匹敵
72時間後の予報(予報開始 1997年)
1997年 平均誤差380キロ=72時間予報開始年
2022年 平均誤差172キロ
→1990年前後の24時間後の予報、2014年前後の48時間後の予報の精度に匹敵
120時間後の予報(予報開始 2010年)
2010年 平均誤差528キロ=120時間予報開始年
2022年 平均誤差267キロ
→2014年前後の72時間後の予報精度に匹敵
参考 予想精度の向上の推移
特に72時間〜120時間予報の精度向上が目覚ましい。
参考 台風予報円と暴風警戒域改善へ(23年台風4号以降)
※新しい120時間予報の精度が従来の96時間予報の精度を上回るイメージ。
感想・まとめ
台風の進路予測精度もそろそろ行き着くところまで行き着いてきた感が出てきた。
参考リンクほか