2021年3月から走行ルートの一部変更を実施した東京BRTが、ルート変更の効果についてのレポートを発表した。定時性、速達性に関する内容のレポートを発表するのは運行開始後初めてで、一定の効果が確認された(2021/03/17)。
(東京BRT)
ルート変更概要
参考:ルート変更について
(東京BRT)
晴海3丁目交差点から勝どきBRTまでのルートを変更。路線長はほぼ同じ。
通過信号の減少、右左折の減少による速達性向上や、ドライバー負荷の軽減が期待されていた。
ルート変更の効果
(東京BRT)
・調査はルート変更前(2月)と変更後(3月)の平日の比較。
全日平均(平日)
平均到着時間 19秒改善
勝どき到着が1分以上遅延した便 18・1%→14・5%に減少
ラッシュ時間帯(平日7時台~9時台)
平均到着時間 36秒改善
勝どき到着が1分以上遅延した便 31・3%→17・6%に減少
勝どきBRT到着時刻の定刻差
(東京BRT)
・区間所要時間 ダイヤ上は基本8分
定時性について
このグラフが素晴らしいのは、赤線(3月)の折れ線がすべて定刻を示すラインの下側に来ていること。平均値であることを差し引いても、定時到着率は100%にかなり近いのではないか。
速達性について
速達性向上は赤線(3月)と青線(2月)の比較で明らか。赤線(3月)はほぼ全時間帯で青線(2月)より下側なので速達性は明確に改善している。
感想・まとめ
変更後のルートはプレ運行(2次)と本格運行でも使われるので、晴海BRTターミナル→勝どきBRTのルート変更による定時性、速達性の改善は一応ここまで、ということになる。
さらなる改善には月島警察署前の交差点への(高度化)PTPS導入や、信号サイクルの変更が必要になってくるだろう。ただ、晴海~豊洲ルートへのPTPS導入には懐疑的。交通量が少なく導入のメリットに疑問が残る。
あと大事なのは、ドライバーの負荷は軽くなったのだろうか?という点。特に晴海BRTターミナルの出入りは大変そうなので、改善して欲しいところ。
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現状でも十分快適な東京BRT。今後もよろしくお願いしまーす。
(東京BRT)