東京都が2021年度の事業として、EV(電動)バイクのバッテリーをバッテリーステーションに配置してシェアリングの効果を検証するそうだ。爆発的な利用の広がりのきっかけになるかどうか、というとまだ課題が多い気がする(2021/02/01)。
東京都の事業内容
電動バイクのバッテリーシェアリングの実証実験を実施する。
検証項目
・事業の運用方法
・バッテリーステーションの適正配置
・事業実施の阻害条件
実施規模
4エリア程度
バッテリーステーションは1エリアあたり5箇所程度
バッテリー数は1ステーションあたり10個程度
参考:京都府の事業概要
東京都の事業内容は詳細が明らかになっていないが、すでに京都市では事業者向けに段階的な電動バイクのバッテリーシェアリングが進められている。東京都も似たような内容と思われるので、ここでは京都府の事業と東京都の事業の概要について触れておく。
参加企業
岩谷産業(関電ガス保安業務)
日本マクドナルド(デリバリー)
読売新聞(新聞配送)
京都市(行政サービス)
スケジュール(京都市)
2020年9月〜 各事業者のバイクの電動化を進める
・ガソリンバイク→電動バイクの切り替えを実施。経済性、環境性、利便性を評価する
2021年4月以降 異業種間でのバッテリーシェアリングを開始
各ユーザーが保有するバッテリーの数量を減らす効果や、バッテリー交換拠点が増えることによる業務効率の向上を狙う
将来 市民を含めた地域内バッテリーシェアリング
(京都市)
電動バイクとバイクの配置場所
京都市西部エリア 4箇所
京都市北部エリア 2箇所
感想・まとめ
都内4箇所程度で実施なら、東京BRTの絡む中央区島部や江東区有明地区は有力候補だろう。
事業者間のバッテリー融通の範囲では駐車スペースの課題は生じなさそうだが、一般への拡大にはバッテリーステーションや駐車スペースの少なさが当面はネックになりそう。シェアサイクルのようにはいかないだろうね。
ただ、防災という視点で考えれば、こういう形での地域でのバッテリーシェアは一つの形としては有効かもしれない。