東京都が2016年に公表した「東京都臨海部地域公共交通網形成計画」(旧計画)に代わる新計画案「東京都臨海部地域公共交通計画」(案)を公表した。154ページにわたる膨大なものなので、重要と思われる点に絞って内容を確認しておく。
最終回はBRT利用のシームレス化について(2021/01/03)。
(東京都)
計画区域
・東京都臨海部における公共交通網の構築が目的。隣接する都心部、都心部を通過点として周辺に広がる広域公共交通との接続地点を含むエリア
(東京都)
BRT利用のシームレス化
2025年度までの施策として「BRT利用のシームレス化」が上がっていた。
BRTの停留所において、
・利用者の乗降
・バスの正着
・他のバス路線との乗り継ぎ
・待機環境
・情報提供等、
すべてにおいて利用しやすいシームレスな環境整備を実施する
というもの。
停留施設整備の内容
1 地域のシンボル
停留施設は、地域の生活拠点となるよう「駅」としての機能・構造にする
→上屋の設置、情報提供機能、高齢者への配慮
※お、「駅」っていったね?
2 停留施設の設備
ベンチ、情報案内板、情報表示装置、デジタルサイネージ、券売機等を検討
3 プラットホームの乗り降り
標準的なプラットホームの仕様は車椅子の人がスムーズに乗り降りできるように、一部プラットホームを嵩上げするなど、バリアフリーに配慮。
4 洗練されたデザイン
シンボル性を持ち、次世代都市交通の象徴として、統一感あるデザインに
ソフト面でのバリアフリー化として
・鉄道の発車到着時刻に合わせた時刻表の調整
・デジタルサイネージによる停留施設での乗り継ぎ情報提供
・車内での他の公共交通の運行情報提供
・他言語での情報提供等
全ての人が利用しやすくする
多様な決済、乗車確認手段の提供
感想・まとめ
改めて、具体的なBRT停留施設の仕様が示された点は注目かな。
プラットホームの嵩上げなんかは、晴海BRTターミナルで確認できる。
BRTそのものの路線延長の話は出ていないように感じたので、東雲地区の方は頑張りどころではないかな。