2015年度を最後に休止となった東京湾大華火祭。2025年度も休止ということになると10年ということになる。復活に向けた動きはどうなっているのか、この1年の進捗を確認してみたところ、一応前には進んでいるようだ(2024/10/02)。
1年前(2023年9月)の状況
・2015年を最後に休止した花火大会再開に向けた調査を昨年度(2022年度)実施。会場、警備計画などの基礎調査の結果、各観覧エリアで一定程度の収容人数を見込める。会場面からは再会可能と判断した。
・経費が大幅に増加。前回開催時の約1・9倍の7億9000万円が必要で、財源確保が大きな課題になった
・有料観覧席の拡大、クラウドファンディングの活用を検討したが、十分な財源の確保は困難な状況にある
・東京都や周辺区に働きかけているが、合意には至っていない。
(以上中央区)
→令和6年度(2024年度)の開催の見通は立っていない。
会場収容人数の試算は18会場の14・9万人
前回は16・9万人であったことも合わせて示された。
→会場計画面からは再開は可能という結論が示された。
2024年度の状況はどうなっているか
・再開を望む多くの声が届いている。期待に応えるべくなるべく早期に再開したい
・開催費用が再開の大きな課題
・2022年度調査時からの環境変化への対応が新たな課題
・課題解決には近隣区との調整が重要。
・現在、港区など近隣区と再開時期、2015年度の警備計画、実施結果の確認など実務的な協議をスタートしている。
・早期に方向性を示せるように積極的に取り組む
(以上中央区)
感想・まとめ
具体的な前進としては、近隣区との実務レベルの協議がスタートしたということまでは言えるが、開催費用などの課題解消に向けたビジョンはほぼ示されていない。
2022年度調査で示された開催費用の約8億円の分担が揉めそうなところという気がするが、今の想定開催はようはさらに上昇しているのではないか。
この時点で「方向性を早期に示す」という段階ということだと、2025年度の開催は厳しいのではないか。
参考リンク等
2022年度調査内容。