中央区の待機児童問題が注目を集めて久しい。中央区が2020年3月に子ども・子育て支援事業計画を更新しているので、なかでも待機児童問題への取り組みについてみておく(2020/11/20)。
(中央区)
計画策定の背景
国において、「次世代育成支援対策推進法」有効期間10年延長(2014年4月)
地方公共団体での子育て環境整備、行動計画策定が規定された
→中央区が「子ども子育て事業支援計画」策定(2015年3月)
→第二期策定(2020年3月)
第二期計画期間 2020年度〜2024年度(5年間)
乳幼児人口の推移(2009年−19年)
(中央区)
・10年で2倍に(0〜5歳児)
出生数の動向(2009−19年)
(中央区)
・伸びは年間数十人。頭打ちの傾向強まる
(中央区)
・6歳未満がいる世帯は10・7%で、うち核家族は97・1%。
主な施設(認可保育所) 2019年10月
(中央区)
待機児童の現状(年齢別)
(中央区)
・毎年施設定員は増加しているが待機児童解消せず。1歳児が極めて多い。
施設の確保(~2024年度)
(中央区)
・保育所の0−2歳児は2022年度に量の見込みを確保する見通し
・学童クラブの不足は拡大する一方。2024年度まで定員増はない見通し。不足分は子どもの居場所「プレディ」で賄う。
※2024年度に逼迫するのは再開発が影響か?
感想・まとめ
中央区の待機児童は相変わらず厳しい状況で、計画もマイナスをなんとかプラスにするってレベル。2020年7月の待機児童数は202人で江戸川区の203人つぐ特別区2位。かろうじて連覇は逃れた。
(東京都の統計から作成)=参考は末尾リンクに。
邪念だけど、中央区の人口推計が下方修正されているのって、待機児童問題が絡んでたりしないのかなあ。子どもが発生しない方向で人口推計すれば、待機児童数の見通しは減らせるもんねえ。
悪魔の誘惑。邪念だけど。