新型コロナウイルス(ウイルス名:SARS-CoV-2)に今、感染しているかどうかを調べる「抗原検査キット」が保険適用になったので、どんなものか調べてみたら、無症状の人への使用に適さないことが分かった。過去に感染したことがあるかどうかを調べる抗体検査と混同しやすい(2020/05/21)。
(厚生労働省)
抗原検査と抗体検査
抗原検査 ウイルス特有のタンパク質にくっつく物質を使い、くっつくと「陽性反応」が見えるような仕掛けを使った検査→今、感染しているかどうかがわかる
(中の人作成)
参考:抗体検査 ウイルスに感染した際に免疫細胞が作りだす「抗体」が血液中にあるかどうかを調べる
→過去に感染したかどうかがわかる
この検査キットについて
目的
検査キットの特徴
・緊急性の高い新型コロナウイルス感染症陽性者を早急に検知するのがこのキットの目的
・陽性となった場合は確定診断とすることができる
・このキットで陰性でも感染していないとはいえない
・このキットの陰性判定は、感染していないことの確定診断に使えず、確定するには追加検査が必要
・PCR法に比較して、検出に一定以上のウイルス量が必要
→無症状者への使用/無症状者へのスクリーニング検査目的の使用/陰性確認目的の使用には適さない
・このキットはSARS-CoV(SARSコロナウイルス)との反応性が確認されている
使用対象となる患者とキットの用途
医師が新型コロナウイルス感染症を疑う症状があると判断したものに対し、必要性を認めたときに使用
参考:PCR法との比較
国内臨床検体の場合
RTーPCR法との比較
陰性一致率 98%(44/45例)
陽性一致率 37%(10/27例)
陽性検体についての陽性一致率
100コピー/テスト以上の検体 83%(5/6例)
30コピー/テスト以上の検体 50%(5/12例)
行政検査検体の場合
RTーPCR法との比較
陰性一致率 100%(100/100例)
陽性一致率 66・7%(16/24例)
全体一致率 94%(116例/124例)
陽性検体についての陽性一致率
1600コピー/テスト以上の検体 100%(12/12例)
400コピー/テスト以上の検体 93%(14/15例)
100コピー/テスト以上の検体 83%(15/18例)
感想・まとめ
基礎的な知識がなさすぎて、まとめきれなかった感じ。
陽性なら確定診断でOKってなんでだろう。
この抗原検査キットの場合、SARS-CoVとSARS-CoV-2の両方に反応するらしいことは分かった。「抗原とくっつく物質」って、新型コロナウイルス表面のスパイクタンパク質にくっつく?
そのあたりは調べきれていないのでよくわからない。
いい資料ないかなあ。
参考
SARS-CoV-2抗原検出用キットの活用に関するガイドライン(厚生労働省)