トヨタ自動車が実際に人が住むまちをゼロから作り、そこで未来技術を丸ごと実証してしまおう!という実証都市を静岡県裾野市の約70万㎡に作ると発表した。
この実証都市は網の目のような道が織り込まれるまちの姿から「WovenCity」(ウーブン・シティ)と名付けられた。「人が住んで、働いて、遊んで、あらゆる技術を安全に実証する都市」という。
驚きの内容。取り上げないわけにはいかない(2020/01/07)。
(トヨタ自動車)
発案(豊田社長のスピーチより)
静岡県裾野市の工場閉鎖にあたり、跡地に自動運転車の試験場を作ることを検討したが、ふとひらめいた。リアルな街を作ってみてはどうか。それで、175エーカー(約70万㎡)の土地に未来の実証都市を作ることにした。
人が住んで、働いて、遊んで、あらゆる技術を安全に実証する都市。
研究者、エンジニア、科学者が自動運転、MaaS、ロボット、スマートホームコネクテッド技術、人工知能などを自由に試せる都市。
(豊田社長のスピーチまとめ)
すでに世界中の企業、研究者に対して実証への参加募集を始めている。
WovenCityイメージ(動画)
(トヨタ自動車)
道路
街を通る道を3つに分類。それらがあみのように織り込まれた街を作る
①スピードが速い車専用道(e-Paletteなど、完全自動運転+ゼロエミッションのみ)。木々により人と車両が分断
(トヨタ自動車)
②歩行者とスピードが遅いパーソナルモビリティが共存する道
(トヨタ自動車)
③歩行者専用道
(トヨタ自動車)
3種類の道路が3×3のブロックとなり、それぞれ公園や中庭が作られる。
(トヨタ自動車)
建物
(トヨタ自動車)
環境調和+サステイナビリティ前提
・カーボンニュートラルな木材使用
・屋根に太陽光発電パネル
インフラ
・全て地下に設置(水素燃料発電、雨水濾過システムなど)
・モノの自動配送ネットワークが地下に設けられる
e-Palette
・人の輸送、モノの配達、移動用店舗などとして活用
住宅
・日々の生活を支援する家庭内ロボットなど新技術の立証を行う
例)冷蔵庫の自動補填、ゴミ捨て、健康状態の自動チェックなど
最大の目玉
(トヨタ自動車)
富士山の素晴らしい眺めが楽しめること
スケジュールほか
(トヨタ自動車)
・2021年初頭から段階的に着工(入居時期は社長次第)。
約2000人規模から順次拡大する
デンマークの著名な建築家、ビャルケ・インゲルス氏が都市設計を担当。
→NYの第二ワールドトレードセンター、Google新本社などを手掛けている。
感想・まとめ
(トヨタ自動車)
ふと思いついたって、腰抜かしたわ。
「スマートシティ」といったって、伝わらないね。これは。
最寄りの大学はこのあたりか。連携するのかね。
(グーグルマップ)
当初の居住者は実証都市の参画企業の研究者とその家族みたいに関係者限定かな?住むことが実験参加っていうことになるので、報酬がわりに無料で住めたりして。