タクシーの初乗り運賃で乗れる距離を短くする代わりに初乗り運賃を引き下げる改定が、東京23区エリアに続いて、2020年2月から近隣のエリアでも実施されることになった。ほとんどのエリアでワンコイン(500円)乗車が可能になるが、初乗り運賃の距離は6割ほどに短縮される(2019/12/15)。
(国土交通省)
新たな運賃概要
実施時期 2020年2月1日
対象地区 東京都多摩地区、神奈川県京浜地区,相模・鎌倉地区、埼玉県A,B地区、千葉県A,B地区
改定後の初乗り運賃
1・2〜1.27キロまで500円(埼玉県B地区以外の6地区)
1・47キロまで620円(埼玉県B地区)
(現行 2キロまで740円)
改定後の加算運賃
100円刻み、257m〜297mごと
(現行 90円刻み、271m〜294mごと)
参考:東京でタクシー初乗り運賃410円導入、その効果は?
経済産業省が、東京23区などでの初乗り運賃410円の導入効果についてまとめていた。
①実車率上昇
(経済産業省)
②利用客1人あたりの輸送距離短縮
(経済産業省)
③タクシー業指数は一定の上昇
(
(経済産業省)
・タクシー業指数は輸送人員数を指数化したもの。
・410円タクシー導入後は利用者数回復に効果があったとみられる
・輸送人キロ(輸送人員数×キロ)を見ないと、タクシー業界の業況改善とは判断できない。
感想・まとめ
初乗り運賃の高さは、利用しにくさそのものだった。経済産業省のレポートを見てもタクシー会社の経営にプラスになるかどうかはわからないが、利用者は一定程度、増えるだろうね。増えないと始まらないし。
参考
令和2年2月1日より東京都多摩地区、神奈川県京浜地区及び、相模・鎌倉地区、埼玉県、千葉県のタクシー運賃が変わります(国土交通省)