京浜急行グループが小児IC運賃の均一区間拡大を発表した。電鉄がICカード乗車券利用時の普通旅客運賃を全区間均一で75円にするという内容に加え、新たにバスでも2023年9月1日に全区間均一で100円にするという内容(2023/05/14)。
運賃改定の概要
京急沿線が持続的に発展するために、子育てがしやすい街づくりが必要。運賃改定により子育て世代の家計負担を軽減、鉄道やバスで外出しやすくする。
実施日
2023年 9月1日 京急バス
2023年10月1日 京急電鉄
小児均一運賃の導入(ICカード乗車券利用時の小児普通旅客運賃)
バス金額式IC定期券の購入金額内の乗降自由エリア拡大
エリア拡大日 2023年9月1日
現行エリア 神奈川県内(川崎エリア除く)
追加エリア 川崎エリアと東京都内を含む全路線
※空港リムジンバス、都市間高速バスは対象外
参考 バスの上限運賃変更認可を申請中
改定理由
少子高齢化、人口減少、テレワーク浸透、オンライン事業実施など移動需要低迷。深刻なバス乗務員不足で要員確保に向けた人件費増加、燃料費高騰など各種費用が増加傾向。厳しい経営状況が想定される。
今後も安全・快適なサービス提供を維持するため運賃改定が必要。
上限運賃変更実施予定日 2023年9月1日
申請内容 横浜市内均一運賃適用路線を除く全路線
現行運賃との比較(申請内容)
・東京都内の初乗り(IC) 220円→240円(上限は250円)
・神奈川県内の初乗り(IC)178円→200円(上限は220円)
バス収支見込み
※推計では上限運賃変更により輸送人員は減少するものの、収支状況は東京で3・5億、神奈川で12・4億円、合わせて約16億円の改善が見込まれている。
感想・まとめ
5月中旬に京急電鉄の小児ICカード運賃の全線均一半額化について書いたが、今度はバスでも半額化が発表された。2023年9月1日実施予定。この日に上限運賃の変更も申請されている。
私鉄大手各社が同様の取り組みを進めていて、背景には相当な危機感がありそうだ。