東京都の小池知事も都心部・臨海地域の地下鉄構想整備方針を記者会見で否定した(2019/04/05)。
概要
東京都の知事会見の質疑より。
都心部・臨海地域の地下鉄構想の調整状況について
【知事】一部報道が出ていたかと思いますが、都心部、臨海地域の地下鉄の構想ですが、この路線は、文字どおり都心部と臨海部とのアクセス強化に資する路線でありまして、その重要性については都といたしましても認識しているところであります。ただ、現在、構想段階ですし、関係者間で十分調整を重ねていく必要がある課題は多々あるわけで、臨海地域での開発動向なども勘案しながら、臨海地域全体の交通アクセスの充実ということに努めていきたいということであります。まだ、整備するという方針は固まったというものではございません。
一方で、臨海地域というのは、やはり交通網がどういうふうに充実するかと平仄を合わせて発展をするものですので、地下鉄8号線の延伸の課題もございますし、これら全体を見ながら進めていくもの、順番にそれぞれの調整を進めつつ、前へということになろうかと思います。
東京8号線延伸について
【知事】8号線については、当然、東西線の混雑緩和という一番大きなテーマもございます。それから、今、申し上げましたように、臨海地域の更なる発展ということにも寄与するということから、重要な路線であることには違いがありません。先日、お話ありましたように、江東区議会で、東京都から地下鉄8号線延伸の取り組み状況についてご説明をさせていただきました。そして、事業スキームですけれども、都として、東京メトロによる整備、運行が合理的だという考え方もお示しをさせていただいたところであります。地下鉄8号線延伸事業化に向けては、協議、そして調整は加速をしていきたいと考えております。はい。
幾つか整理をすべきことがございます。それらも含めてですね、8号線の延伸については、東京都としてもしっかり取り組んでいきたいと考えております。
感想・まとめ
今回の発言の中では「順番」がキーワードだと思う。
あくまで「東京8号線(現優先整備路線)→都心部・臨海地域地下鉄構想」の順という意味か。「都心部・臨海地域地下鉄構想」の優先順位をあげる、という意味には取りにくい。
あと、現状は「構想段階」から脱していないことも示されている。
報道の「10〜20年以内の開通」は根拠がほとんどないか、薄いことが裏付けられた形。
ただ、何もないということはないはず。
前向きの何かは近く出てくると思っている。
引き続き静観する。
参考