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東京都中央区、江東区の臨海部を中心としたメモ。独自の情報を除いては、報道ベースではなく、発表主体の情報をベースに書くことを基本にしています。最近はゲリラ的な花火大会情報も提供。

#1968 新空港線(蒲蒲線)一期整備の効果は開業10年間で1兆円超と主張 大田区

大田区が2024年4月16日付で新空港線蒲蒲線)の経済波及効果に関する試算結果を発表した。新空港線一期整備では大田区に開業初年度2900億円、開業からの10年間で5700億円の波及効果があるとした。また東京都のほか埼玉や神奈川の一部を含めた推計では開業からの10年間で1兆円を超えると主張している。公表資料がグラフだけで評価に悩むところ(2024/04/16)。

大田区

大田区鉄道沿線まちづくり構想で見込む整備効果の定量的な検証

大田区鉄道沿線まちづくり構想では、新空港線蒲蒲線)整備により、国際空港と東京圏各都市のアクセス利便性向上や、往来者の増加、文化的交流・ビジネスの活性化、沿線まちづくりの促進が期待され、整備効果が大田区のみならず東京圏に広く波及することを見込んでいる。

→整備効果について定量的に検証する

 新空港線の一期整備と蒲田駅周辺におけるまちづくりにより、大田区を含む東京都及び埼玉県・神奈川県の一部地域にもたらす経済波及効果を推計した。新空港線の整備と蒲田駅周辺の都市基盤施設等の整備における建設投資額に、人々や企業の消費額などを加えて経済波及効果を算出。

一期整備と二期整備

東急多摩川線を矢口渡付近から地下化・延伸し、京急蒲田駅までつなぐ区間を「一期整備」

京急蒲田駅から大鳥居駅の手前で京急空港線に接続する区間を「二期整備」

経済波及効果の試算結果

○開業初年度

 大田区 約2900億円

 大田区を含む東京都と埼玉県・神奈川県の一部 約4600億円

○開業から10年間

 大田区 約5700億円

 大田区を含む東京都と埼玉県・神奈川県の一部 約10200億円

→建設投資額の約2500億円と比較すると、広い範囲に大きな経済波及効果があると結論

参考 大田区鉄道沿線まちづくり構想について

・新空港線の整備

・地域課題の解決、公共貢献に資する良好なまちづくりの取り組み実施に向けた鉄道沿線の将来像、将来像実現に向けた道筋の提示等

対象範囲=大田区

・対象範囲 新空港線軸、大田区内の鉄道沿線の各駅周辺

・目標年次 2030年代〜2050年ごろ

www.city.ota.tokyo.jp

感想・まとめ

 新空港線単独での評価だけではなくて、同種事業との比較がないと、経済波及効果は評価しにくい。埼玉県・神奈川県の「一部」ってどこやねん。という気もする。範囲を広げれば数字も大きくなるのだろうし。2500億もの公費を使う構想なのだから、試算の概要ぐらい出してほしいもの。

参考

www.city.ota.tokyo.jp