全く期待していなかったベイエリアビジョン会議から面白い内容が出てきた。
2020年代前半の東京BRTの品川、羽田空港への延伸ともとれる内容。ただ、現段階では、資料表紙にもあるようにWGメンバーの大学の先生らの提案(2019/03/09)。
(東京都)
概要
目を引いたのは「エリア内外をつなぐ公共交通網の充実」という項目。
説明に「当面はBRTによりネットワークを充実、将来的には鉄道によるネットワークを強化、併せて舟運も活用し、都心側とのつながりを強化」とある。
2020年前半、2030年ごろ、2040年ごろと時系列に図示されている。
ますは舟運以外について。
①2020年代前半
BRTの新設により羽田空港、品川駅、東京駅と結節
(東京都)
これ、タイトル見たら一瞬驚くわな。
地図上では、東京BRTの事業計画で見慣れたルート以外に、品川、羽田空港を発着地とする同じ色の線が伸びている。首都高や一般道の上を通っているわけでもないので、抽象的に「線で結びたい」という意図は伝わってくる。
②2030年ごろ
(東京都)
・環状3号線は2030年ごろに計画が動いて欲しい、という点線か?
・JRの羽田空港アクセス線臨海部ルートもこのころには動いて欲しい?
・リニア中央新幹線は2027年の開業予定だがなぜ点線?
③2040年ごろ
(東京都)
マップには
・臨海地域地下鉄構想の実現
・東京8号線延伸実現
・第二湾岸道路の実現
・環状3号線(隅田川トンネル)の実現
・首都高晴海線(Ⅱ期)延伸の実現
など、実現可能性が不透明な項目が並ぶ。
感想・まとめ
おもしろい。
ただ、虎ノ門や豊洲から羽田空港に行く人がBRTを使うだろうか。
現行の事業計画やバース数、競合交通機関を踏まえると、「快速路線バス」の東京BRTを羽田空港と結ぶことに意味があるとはあまり思えない。
東京BRTのルートにとりあえず品川と羽田空港を紐付けた裏付けのないイメージ、と捉えた方がいいだろう。
本当に驚くのは、これらが少しでも具体化の方向に動いた時でいい。
そんな感じ。