豊洲市場6街区で行われる「豊洲Oishii土曜マルシェ」を引き継ぐ、期間限定の賑わい施設事業予定者が三井不動産を中心とするグループに決まった。提案ではフードホール、海鮮BBQレストラン、物販・マルシェ棟の3棟構成となるようだ。勝どき駅近くの公園で行われる都市型マルシェ「太陽のマルシェ」との連携も行われるそうだ(2019/04/05)。
(東京都)
概要
事業目的
千客万来施設の運用開始(2023年3月)までの間の暫定事業として賑わいを創出するための施設設置、運営。
場所
(東京都)
施設の機能
①食の魅力発信
②国内外からの観光客誘致
③市場関係者の活性化に貢献
求められる施設整備と運営
①食の魅力を発信するための多種多様な印象、物販店舗
飲食・物販店舗は20店舗以上。出店者には豊洲市場関係者が望まれる
②賑わい創出に寄与する集客力の高い商業施設、観光施設設置
③交通アクセス
公共交通機関による来場が基本。自転車駐輪場は100台以上
④期間を通じて賑わいをもたらす施設運営
事業期間
事業想定期間は2023年3月末まで(本施設設置工事、原状回復期間を含む)
賃料と補助金
賃料 月額80万円(契約期間を約50カ月とすると計4000万円程度)
補助金対象 建物設置、インフラ整備、飲食物販施設整備経費のうち事業者のリース契約分
対象期間 契約締結から2023年3月末まで、最大6億円
#28 平成31年度 東京都予算案の概要をみる - dorattara! Season4
今年度は2億円?
※これを見ると、実質的には東京都が予算を出して事業者に来てもらうような形ともいえる。施設整備まで事業者負担では、到底採算が合うようなものではないのだろう。
最優秀提案者の提案について
事業予定者 代表企業 三井不動産
事業目的に関する評価
コンセプトが明確。
「EDOMAE場下町TOYOSU」「和の世界観」
日本的な側面に焦点を当てて豊洲の魅力を向上。
豊洲全体のまちづくりを推進しようとする取り組み
→具体性、合理性、独自性あり
仲卸ら市場関係者と連携。
築地を継承して新たな市場場外施設を作ろうとすることで、活性化に貢献
運営計画に対する評価
代表企業が地域の事情を熟知。
施設のオープン時期(2020年1月末)は、可能な限り前倒し。
屋根付きの全天候型の提案。
場外マルシェに対する評価
太陽のマルシェとの連携
冬場や夜の集客も意識した施設・店舗づくり
長年のテナントモール運営の実績や集客力・話題性のある飲食・物販店舗誘致、店舗構成のバランスの良さに具体性や独自性。ハラール対応などを今後期待。
集客確保
参加型フェス、豊洲市場秋祭り→周辺地域と関連するイベント
土曜マルシェ継続(市場連動型)、スポーツ連携イベント
東京2020大会時の特別なイベントに期待。
提案内容
施設概要
延べ床面積 約760㎡
店舗面積 約470㎡
施設構成(3つのエリアを計画)
(東京都)
①飲食施設(豊洲場下町)
(東京都)
・多様な店舗構成の「フードホール」/海鮮BBQレストラン
②物販施設(市場小路)
(東京都)
・マルシェ・物販棟
③イベントスペース(江戸前広場)
(東京都)
・屋外マルシェ、イベント
スケジュール
2019年6月〜 建設工事
2020年1月末 施設開設予定(可能な限り前倒し)
2023年3月末 契約期間終了
感想・まとめ
赤枠部分が埋まった、ということになる。
(中の人作成)
5街区で行われていたテント村マルシェは一回だけのぞいたことがあったが、その後、行く気はしなかった。
今回、実質的には東京都が事業費を支払う形とはいえ、三井不動産グループによる施設はテント村とは比べ物にならないマシなものになりそうだと期待している。万葉倶楽部・千客万来施設オープンまでの「生命維持措置」に三井不動産グループが協力した、という印象。
うまくいけばいいと思う。
三井不動産さまさま。