NHKが晴海フラッグの居住実態を調査したところ、2690戸の分譲マンションの3割以上に居住実態が確認できないと伝えた。1/3に居住実態がないとなると、まちづくりに大きな影響がありそう(2024/06/07)。
報道概要
投資目的の法人所有相次ぐ
・選手村を改修した「晴海フラッグ」は法人が一部の部屋を投資目的で所有するケースが相次いでいる。不動産仲介サイトには多数が賃貸や転売に出されている
・最も戸数の多いサンビレッジ(1049戸)の登記簿を調査したところ、法人名義の所有が147社、292戸(サンビレッジの27%)あった。
・サンビレッジの6棟ごとに集計したところ法人名義が4割を超える棟も。多くの法人は不動産業・投資業を行う会社。購入した部屋を使っている法人は5社、5部屋にとどまった。
・福岡の投資会社は1社で38戸所有。都内の会社が17戸、10戸、都内の医療法人が7戸など。
・個人所有は計85戸。最多は10戸(1人)、6戸(2人)、2戸以上(27人)
・東京都担当者(当時)は「売り切れるのか不安視され、販売制限についての議論がされた記憶はない。急激な変化が起きた」「投資目的の申込みがあったと知ったのは販売終了後」「タワマンには販売制限をかけ、一定の成果はあった」
元選手村「晴海フラッグ」は誰が買った?1089戸を徹底調査~そこから見えたものは | NHK
943戸で住民票登録なし
・(板状棟)2690戸ある分譲マンションはすでに引渡しが終わっているが、全体の3割以上の部屋で居住実態が確認できなかった。
・マンションがある中央区で住民票が登録されたのは6月1日時点で1747戸。
・3割以上に当たる943戸に住民票の登録がなく居住実態が確認できなかった。
・空き部屋が多く存在するのは、投資目的で買われて賃貸や転売に出された部屋が供給過多となっていることが背景にあるとみられる
投資目的所有の実態
・5戸以上購入し賃貸として運用している法人の代表は
「借り手が見つからない」
「賃貸募集の部屋が300戸以上。予想より多かった。借り手が見つかるのに時間かかりそう」
・空き部屋の中には物置などのレンタルスペースとして貸し出されている
部屋を区切った5畳ほどのスペースを58300円で借り手募集のケースも
感想・まとめ
晴海フラッグ、NHKに噛みつかれちゃった。取材は続くらしい。
「晴海フラッグ」に関する情報募集のリンクも貼られていた。
いいまちになるポテンシャルはあると思うが、こんな形で阻害されているのね。
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いつまでも居住実態がない部屋が多いことがまちづくりに良い影響を及ぼすとは思えない。東京都や中央区に打つ手はあるのだろうか。
まちづくり協議会で叩かれるかな。