2024年4月から適用される厚生労働省「労働時間改善基準告示」を受けた路線バスのダイヤ改正の発表が各地でスタートしている。ここでは平和交通と京成バスが運行する海浜幕張〜幕張ベイタウン線のダイヤ・運賃改正告知を確認しておく(2024/02/21)。
- 平和交通・京成バス ベイタウン循環(タウンルート)3月1日改正
- 運賃改定 現金100円区間廃止 大人190円(+20円)
- 京浜急行バスでも・・・2024年2月19日告知
- 参考 バス運転者の「改善基準告示」改正について
- 感想・まとめ
- 参考リンク等
平和交通・京成バス ベイタウン循環(タウンルート)3月1日改正
ダイヤ改正前後の便数は減少、終発は45分の繰り上げ
平日 79便→63便
最終 2350→2305/始発 0556(変更なし)
土休日 54便→52便
最終 2245(変更なし)/始発 0634(変更なし)
運賃改定 現金100円区間廃止 大人190円(+20円)
・大人運賃 170円→190円
・現金100円区間廃止
京浜急行バスでも・・・2024年2月19日告知
・慢性的乗務員不足、労働時間制限への対応のためのダイヤ改正
改正日 2024年3月1日、16日、4月1日
参考 バス運転者の「改善基準告示」改正について
感想・まとめ
改善基準告示で変わる勤務終了からのインターバル時間はダイヤ編成に大きな影響を与える。8時間だったものが原則11時間となる。これまでは21時に勤務終了すれば、8時間後の翌日5時には勤務開始が可能なルールだったが、今後は最短で翌日6時以降、原則8時以降でないと勤務に就くことが難しくなる。
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朝のラッシュ時間帯の運転士を確保するためには夜遅い時間帯のバスの減便や、終バスの繰り上げは避けられなくなりそうだ。
もう一つの減便圧力は乗務員不足。近く取り上げる予定。運賃値上げが運転士の待遇改善と応募増加につながるかというと、そういうことには多分ならない。
海浜幕張エリアで示されたダイヤ改正の例は、先行事例として注目したい。