都営バスの営業係数(100円の収入を得るのに必要な支出)の推移について、2022年度の路線別の数値の推移を調べた。中央区臨海部を中心にまとめてみたが、営業係数はほぼすべての路線で改善。特に東16系統が営業係数97で黒字転換を達成したことが目立った(2023/12/25)。
対象系統=10系統
海01 門前仲町〜東京テレポート
豊洲01 豊洲駅循環
都03 晴海埠頭〜四谷駅
都04 豊海水産埠頭〜東京駅丸の内南口
都05 晴海埠頭〜東京駅丸の内南口
急行05 錦糸町〜日本科学未来館
業10 新橋〜東京スカイツリー
錦13 錦糸町〜晴海埠頭
東15 深川車庫〜東京駅八重洲口
東16 東京駅八重洲口〜東京ビッグサイト
営業係数の推移(2015~22年度)
路線別の営業係数は次の通り(カッコ内は21年度)
海01 門前仲町〜東京テレポート 117(138)
豊洲01 豊洲駅循環 145(172)
都03 晴海埠頭〜四谷駅 180(200)
都04 豊海水産埠頭〜東京駅丸の内南口 113(113)
都05 晴海埠頭〜東京駅丸の内南口 107(135)
急行05 錦糸町〜日本科学未来館 122(146)
業10 新橋〜東京スカイツリー 103(116)
錦13 錦糸町〜晴海埠頭 113(126)
東15 深川車庫〜東京駅八重洲口 111(129)
東16 東京駅八重洲口〜東京ビッグサイト 97(120)
参考 都営バス 経常損失は前年度の1/3に
経常損益を見ると、2022年度は17・79億円の赤字。21年度の56・47億円の赤字が三分の一に縮小した
対象路線別の経常損益も改善が目立つが、東16系統を除き赤字が続いた
海01 門前仲町〜東京テレポート −1億1443万円
豊洲01 豊洲駅循環 −1873万円
都03 晴海埠頭〜四谷駅 −5824万円
都04 豊海水産埠頭〜東京駅丸の内南口 −5939万円
都05 晴海埠頭〜東京駅丸の内南口 −5874万円
急行05 錦糸町〜日本科学未来館 −1836万円
業10 新橋〜東京スカイツリー −2992万円
錦13 錦糸町〜晴海埠頭 −7460万円
東15 深川車庫〜東京駅八重洲口 −2716万円
東16 東京駅八重洲口〜東京ビッグサイト +1759万円
参考 赤字が1億円超、2億円未満の路線 4路線
都01 −1億4887万円
海01 −1億1443万円
里48 −1億2823万円
梅70 −1億9902万円(公共負担前提に存続)
※赤字2億円超は0路線
※黒字路線は全体の22%にあたる28路線(前年度は9%、12路線だった)
感想・まとめ
新型コロナ流行前は10路線中5路線がトントンか黒字だったが、その水準にはまだ届いていない。もう一息。
2024年4月にスタートする労働時間規制がどの程度影響するのだろうか。