2014年10月に開業したライブ専用シアター「豊洲PIT」を運営する社団法人「チームスマイル」が2022年12月をもって活動を終了する。東北のシアター3か所とあわせたライブシアター「PIT」の運営は、チームスマイルからそれぞれの新運営主体に移管される。なお、豊洲PITは2023年以降、ぴあの運営となる(2022/03/19)。
活動終了についての説明(チームスマイル、2022/03/18)
・2011年3月の東日本大震災直後からエンタテインメントを通じた「心の復興支援」を続けるためにチームスマイルはスタート
・2012年に社団法人化し、東京、東北に計4か所のホール「PIT」を開設した
・10年間を一つの目処に活動してきた。
・11年となる2022年3月から東北の3つのホールの活動を終え、年末に東京「豊洲PIT」の活動も終えて社団法人としての全ての活動を終了する
参考 PITって?
POWER INTO TOHOKUの頭文字。
東日本大震災の第二の復興である「心の復興」を中心に、被災者と支援者が共に立ち上がれる仕組みを継続的に作り出す取り組みが「チームスマイル」のプロジェクト。
2022年2月6日までに寄付金1億800万円を集めた。
参考 4つのPITについて
豊洲PITと東北の3つのPITは役割が異なる。
◎豊洲PIT 2014年10月18日 オープン
収容客数 約3100人
収益は東北地区のPIT開設、運営、復興支援に全額活用する
◎東北地方のPIT(3か所)
豊洲PIT公園のライブビューイング、セミナー、地元の自主企画などを開催
各PITを核に、被災地の人が自ら復興を後押しする
予定されている最後の公演(2022/03/19現在)と各施設の今後
◎豊洲PIT
5月26日 HEVENESE
→2023年以降、同じ名称でライブハウスとして「ぴあ」が運営する予定
◎仙台PIT
8月10日 ちょこらび
→終了後、同じ名称のライブハウスとして運営
◎いわきPIT
3月20日 ぴあフィルムフェスティバルinいわきセレクション2022
→終了後、名称はそのままに真砂不動産所有に。多目的ホールとして運営される
◎釜石PIT
3月23日 釜石市地域包括ケア推進本部リモート会議
→終了後、名称はそのままに、釜石まちづくりが運営。
感想・まとめ
各PITの運営終了・運営主体の移行には東日本大震災から10年が経過し、11年目となることを契機に、チームスマイルが活動を終了するということが背景にあった。豊洲PITで得た資金を東北PITを通じた復興に回すというサイクルは一旦終了することになる。ただ、節目というのも大事。
チームスマイルの10年を超す活動を通じてPITはひとつのブランドになったのではないだろうか。