中央区が2022年1月時点での人口推計を発表した。毎年この時期に発表される人口推計はここ数年、下方修正を繰り返しているが、今回も下方修正となった。人口20万人の到達は前回2021年推計の2026年から、今回は2027年に延びた。2022年推計と21年推計の比較で、2031年時点の下方修正幅は約1万人。人口は2030年代半ばに21万人に届かず、月島地区(佃・月島・勝どき豊海町・晴海)も11万人に届かず頭打ちとなりそうな様相(2022/02/21)。
人口20万人到達は2027年見込み(1年遅れ)
19万人到達 2024年(前回推計)→2026年
20万人到達 2026年→2027年
21万人到達 2028年→到達は不透明に
年代別では高齢者人口推計が上振れに転じる
年代別では0歳児の推計が下振れ、年少人口推計も大きく下振れしている。コロナの影響がみてとれる。また生産年齢人口の下振れは一息ついた。一方で、高齢者人口は推計が下振れから上振れに転じた。地域別では月島地区の人口推計がこの1年で7000人減少(2031年時点の人口11万人→10・3万人)したことが目立つ。
前年推計比の下振れは継続
前年の人口推計と比べてどれだけ上振れ、下振れしたかを示したグラフ。3年連続で下振れが続いている。
グラフには示していないが、2031年時点の年少人口の下振れ幅が2倍以上に拡大している(下振れ1556人→3701人)
参考 中央区の人口推計(2022年1月推計)
推計期間 2023年から2032年(10年間)
※20万人前後で増加ペースが大きく衰えている。
地域別・年齢区分別人口
今後10年間の0歳児数見込み ピークは2028年
感想・まとめ
今回の推計では2022年1月の人口17・1万人は推計の最終年の2031年まで増加を続けるものの勢いは衰え、ピークでも21万人に届かないのではないかという感じになってきている。月島地区は対前年比で2031年に7000人の減少。前回推計に続いて、0歳児のピークが2028年となっているのは、一つの節目か。