中央区議会の青木議員が、中央区立小学校の学級不足に関する衝撃的な資料を公開した。晴海西小学校だけで2030年に学級数9クラスも不足するという内容。隣接する小学校への振り替えで対応するのは厳しそう。どうするんだろうか(2021/04/18)。
グラフに誤りがあったため記事も含めて修正し再公開した(2021/04/20)
晴海西小学校は9学級不足(35人学級で300人分)
これがその資料。7つの小学校で2030年度までに最大18学級不足する見通しが示されている。
対応が必要な「マイナス」のみを積算する。月島地区(佃・月島・勝どき豊海・晴海)に限定するとこうなる。
1学級35人とした場合、月島地区だけで最大13学級(約450人)分不足する計算。2029年度以降の学級不足は晴海フラッグに入居した家族が出産した子供が6歳に達して小学校入学に達することによるものだろう。この後も数年は同水準の学級不足になると思われる。
参考:改訂計画について
2021年2月の時点では改訂計画は作られていないかった。勝どき・晴海地区では中央区の推計以上に児童、生徒が増加しているという指摘も出ているようだ(2021/05/21)。
感想・まとめ
これは月島地区の各小学校の徒歩10分圏(分速80m)の等時間マップ。
晴海西小学校のエリアは他の小学校と被らない部分多いので、他の小学校への繰入が難しいことが見て取れる。また、晴海西小学校に隣接する豊海、月島一、月島二の各小学校も2026年以降は恒常的に学級数が不足する予測になっている。
東京2020大会の延期はあるにしても、毎年地区ごとの人口推計をだしていたのだから、こうなることはずいぶん前からわかっていたと思う。
晴海西小学校以外は増改築で対応可能かもしれないが、晴海西小学校は現行計画では無理じゃないかな。
晴海西小学校は幸い?建設前なので学級増加を前提にした現行の建設計画の改定があるかもしれない。あと残るのは晴海四丁目の学校用地の活用。ここに小学校高学年向けの仮設校舎を作るか。思いつきだけど最有力じゃないかな。
(中央区)
中央区の見立てが分からないので、「杜撰な計画」とまではいわないが、この問題、ずっと追いかけていた青木議員にはきっちり詰めて欲しいなあ。少しでも「誰もが住みたいと憧れる町」に近づくように期待してます。
参考
中央区立小学校児童数の急増への対策について。
— 青木かの(中央区議会議員) (@kanoaoki) 2021年4月17日
これまでの区の対応と今後、予想される対応についてまとめました。#中央区 #児童数の増加 #35人以下学級
"児童数の急増が続く臨海部の中央区立小学校②その影響と対策について”https://t.co/VhInphEM71