2020年12月、日没後の南西の空にひときわ明るく輝く2つの星「木星」と「土星」が400年ぶりの大接近をする。
月の見かけの直径の1/5ほどに近づく「超大接近」で、これほど接近するのは1623年以来だそうだ。次回は60年後なので、多くの人にとって、生きてる間にみるのはこれが最後のチャンスになるだろう(2020/12/14)。
(国立天文台)
「超大接近」概要
木星の公転周期は約12年、土星は約30年で、2つの惑星は20年に一度、同じ方向に並ぶ。公転軌道が僅かに傾いているため、まれにしか「超大接近」にはならない。
今回は月の見かけ上の直径に換算すると、その1/5という超大接近で1623年以来。超大接近に先立つ17日日没後には、細く欠けた月ともランデブーする。
満月の直径の1/5の距離に接近
最接近 2020年12月22日 離角0・10度(月の視直径は約0・5度)
再接近時、地平線より下にある。
国内では21日夕方が好条件となる。
(アストロアーツ)=ステラナビゲーター使用
(国立天文台)=☆マークを約0・1度間隔で並べてみた
土星の衛星タイタンと、木星のガニメデ、カリスト、イオ、イウロパの4衛星が近接するというのは、なかなか見られない。
どの辺りから見えるのか
12月21日17時の高度は約18度、方位は226・5度。
地図にプロットするとこんな感じ。中央区月島地区と江東区豊洲エリアであれば、レインボーブリッジが見られる場所なら、その上空で見られそう。
(中の人作成)
参考:過去の大接近(アストロアーツ)
1226年 3月 5日 離角0・04度
1623年 7月17日 離角0・09度
1961年 2月19日 離角0・23度(前回の0・5度未満の接近)
2000年 5月28日 太陽に近い
2020年12月22日 離角0・10度
感想・まとめ
これは撮影にチャレンジしてみる価値があるなあ。
やってみよう。