国立天文台によると、2022年11月8日夕方から宵にかけて、日本全国で皆既月食が観測できる。今回は皆既月食の最中に天王星が月に隠される「天王星食」が起きるそうだ。皆既月食中に惑星が月に隠される惑星食が起きるのは極めて珍しく、前回起きたのは約440年前の1580年7月26日の土星食、このあと起きるのは約320年後の2344年7月26日の土星食となる(2022/11/02)。
皆既月食の概要
11月8日の皆既月食は東の方向で起きる。月が上りだした直後に半影食がスタートする。月が欠けるにつれて月の高度が上がってくる。月食なので、天気さえ良ければどこでもみられるだろう。
皆既月食の見える方向・食分
今回の皆既月食は最大食分1・364、皆既食継続時間1時間半近くで夜7時すぎから9時前までみられる。低い高度から欠け始め、月が上るにつれて皆既食に近づいていく感じなので、晴れていれば大抵のところで見られるだろう。
天王星食について
惑星食は月が惑星の手前を通り、月によって惑星が隠される現象。今回は皆既食中に天王星で起きる。天王星は5・7等級。はっきりみるには双眼鏡や望遠鏡が必要になりそう。
東京では天王星は午後8時41分に皆既食中の月の左側から月に隠れる。皆既食が終わった午後9時22分に月の南側に姿を表す。440年ぶりの珍事、是非みてみたい。
感想・まとめ
前回2021年5月のスーパームーン皆既月食は天候に恵まれず空振りだった。次の皆既月食は2025年3月14日で日本では皆既食はみられず、一部で部分食のみみることができる。最大食分1・183、その次の2025年9月8日の皆既月食は日本全域で見られる。最大食分は1・367。皆既食継続時間は1時間半近い。
天王星は6等級の明るさなので、双眼鏡程度でも見ることができるだろう。
あとは天気だなあ。