2020年11月6日に行われた築地地区まちづくり協議会の内容について伝えているので、中央区の公開情報や日本経済新聞の報道から中央区のスタンスの大枠を確認しておく(2020/11/07)。
(中の人作成)
- 築地場外市場等の課題(まちづくり協議会)
- 場外市場等に必要な交通基盤の検討項目(まちづくり協議会)
- 提言に向けたスケジュール(まちづくり協議会)
- 参考:「築地跡地開発 先見えず」(日本経済新聞)
- 感想・まとめ
- 参考
築地場外市場等の課題(まちづくり協議会)
1 波除通りにおける歩行者と車両の交錯
2 築地場外市場の荷捌き機能確保と区施設の老朽化
3 築地まちづくり方針における車両交通方針
(中央区)
・環2、高速晴海線や晴海通りから市場跡地への直接アクセスが明確化されていない
→新大橋通り、晴海通りへの交通集中・渋滞回避へ直接悪説の検討が必要
・市場跡地開発に不可欠な交通結節点に関する検討が必要
場外市場等に必要な交通基盤の検討項目(まちづくり協議会)
(中央区)
1 地元意見を踏まえた築地場外市場の交通計画
波除通りの歩行者空間
2 築地場外市場に必要な荷捌き機能
3−1 各幹線街路と市場跡地のスムーズなアクセス
(中央区)=再掲
・環2と築地市場跡地を信号なしで直接結ぶ道路の線形
・高速晴海線、晴海通りと築地市場を直接行き来する道路の線形
・周辺の公共施設への高速晴海線の影響
3−2 築地市場跡地に必須な交通結節機能
(中央区)=再掲
・バスターミナル、BRT停留所、駐車場、タクシープール、地下鉄新線駅、駅前広場、船着場を相互につなぐ交通結節点
・環2、そのほかの幹線道路からのアプローチ
・各機能のボリューム、ゾーニング
提言に向けたスケジュール(まちづくり協議会)
中央区の意向を東京都に伝えるため「築地場外市場等の交通基盤に関する検討会」を立ち上げ、以下のスケジュールで東京都に伝える。
2020年
11月上旬 築地地区まちづくり協議会
中旬 第1回検討会
2021年
2月中旬 第2回検討会
2月下旬 築地地区まちづくり協議会
3月下旬 中央区が東京都に提言
以降、検討会とまちづくり協議会を適宜開催
参考:「築地跡地開発 先見えず」(日本経済新聞)
2020年11月2日付の日本経済新聞は築地跡地開発について不透明になっていることを指摘していた。
記事概要
・東京BRTの運行が始まり、築地は都心と湾岸を結ぶ重要結節点へ
・築地のまちづくりの方向性はみえない
①五輪開催延期による開発業者選定の遅れ
②新型コロナの影響で、不動産市場の先行き不透明感
開発業者の募集方針変更
2020年度 敷地東側の開発業者先行募集予定
船着場、バスターミナル、ホテルなどを想定
→新型コロナで事業見通し立たず
2022年度 敷地全体の開発業者公募予定
今後の開発の方向性
・「築地まちづくり方針」に基づいて1年程度かけて公募要項をまとめる
・国際的な交流拠点にするという基本コンセプトを守る
大規模ホテル
「大規模な国際イベントの関係者が丸ごと宿泊できるように3000人が宿泊できる規模のホテルが必要」(中央区幹部)
コロナの影響
・収束の気配なし。インバウンドの回復見通せない
・民間事業者の間では国際的な施設を整備する機運は萎みつつある
そのほか
・コロナで都心のあり方が変わりつつある。最適な用途を見極めるには難しいタイミング。東京都がこれまでの議論に捉われず、まちづくりの方針を練り直せるかどうかが、築地再開発のカギになりそう(みずほ証券のシニアアナリスト)
感想・まとめ
数十年後の機能更新を考えると、住宅やオフィスではなく国際会議と大規模ホテルのセットとするのはわからなくはない。ただ、新型コロナのため「築地まちづくり方針」が根元から揺るがされている。民間事業者の間で国際的な施設を整備する機運が萎みつつある、というのは大変なことかも。
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建設通信新聞がこんなツイートをしていた。
日建設計、みずほ総研に/築地再開発検討2件/東京都財務局 | 建設通信新聞Digital https://t.co/IujeHQu7ol
— どらったら! (@Chuoinfom) 2020年11月7日
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この内容を見ると、築地まちづくり方針を基本とする方向性は変わっていないね。
(中の人作成)=再掲
んー、スタジアムはないのかな?
コロナ下で活かすなら、こっちの方がまだマシじゃないか?