「プレ運行」という表記のない東京BRTの運行開始時期が、東京オリンピック・パラリンピック大会前に前倒しされるとも取れる資料がまちづくり協議会で配布された。ただ、内容をみるとプレ運行と推測され、前倒し運行の説明があったわけでもないので、そういうわけではないようだ(2019/10/31)。
(東京都)
配布資料より
(東京都)
運行開始時期 2020東京大会前
運行回数 平日ビーク時 6便程度/時 平日日中+土休日 4便程度/時
運賃 路線バス並み
車両 単車バス(一部FCバス)/連節バス
※これを見ると「プレ運行」相当か。
公表された「東京BRT」運行ルート案
(中の人作成)
参考 2019年10月現在公表されている運行計画
(東京都)
プレ運行(速達性・定時性は十分に確保できない)
運行開始 2020年4月以降
地上部道路 往復2車線
表定速度 路線バス並み(時速11〜15キロ)
運賃 路線バス並み
乗車方法 前扉乗車(一部試験的に全扉から乗車を検討)
運賃収受 ICカードか現金(一部試験的に券売機による乗車券販売を検討)
車両 単車バス(一部FCバス)+連節バス
輸送力 平日ピーク時 6便/時 そのほか 4便/時
運行時間帯 交通状況などをみて判断
本格運行(速達性・定時性確保)
運行開始 2022年度以降のどこか
本線トンネル 往復4車線+側道 往復2車線
表定速度 LRT・新交通並み(時速20キロ以上)
運賃 路線バス以上
乗車方法 全扉から乗車
運賃収受 ICカード+券売機による乗車券事前販売
車両 単車バス(FCバス)+連節バス
輸送力 平日ピーク時 20便/時 そのほか 12便/時
運行時間帯 5時〜24時(検討)
感想・まとめ
東京都は東京BRTについて、プレ運行、本格運行という言い方をしてきたが、配布資料には「プレ運行」とも「本格運行」とも書かれていない。
ただ、どう転んでもいまさら本格運行が前倒しされる可能性はない(環状2号線の築地トンネル区間が未開通)ので、面倒くさいからプレ運行という言い方をやめただけ、という可能性が高そう。
それでも路線バスの新規路線1路線相当とはいえ、あるのとないのとでは大違いなので、さっさと運行開始しなさい。