2024年3月1日、大阪で麻疹(はしか)の患者発生が発表された(発症2月20日、届出2月29日)。12日になって東京都でも患者発生が発表された。感染した方は大阪の発症者と同じ航空機に搭乗していたといい、新幹線で新大阪から品川まで移動した後、銀座コリドー街に2時間ほど滞在したとのこと。中央区が注意を呼びかけている
(2024/03/12)。
東京都内における麻疹(はしか)発生の概要1️⃣
2024年3月8日 発生確認 患者は現在入院中
・患者は20代女性 発熱は3月7日、届出は3月8日
・行動歴を確認したところ、周囲に感染させる可能性がある時期に不特定多数の人が利用する施設を利用していたことが判明
参考 患者が利用し、不特定多数の人と接触した可能性がある公共交通と施設
2024年3月7日
東海道新幹線 のぞみ24号 6号車(新大阪1345→品川1608)
銀座コリドー街の店舗利用(2100〜2300)
東京都内における麻疹(はしか)発生の概要2️⃣
2024年3月11日 発生確認
・患者は5歳未満男性 発熱は3月4日、届け出は3月11日
・行動歴は海外渡航歴ありと判明。周囲に感染させる可能性がある時期に不特定多数の人が利用する施設を利用していた
参考 患者が利用し、不特定多数の人と接触した可能性がある施設
2024年3月3日
びっくりドンキー(足立区内、1430−1530)
参考 麻疹とは
・麻疹ウイルスによる5類感染症
・発症者が周囲に感染させる期間
発熱・風邪症状がでる0〜2日前/発疹がでる4日前〜発疹出現後4・5日後
・感染力と症状
免疫のない人が感染者に接触するとほぼ100%感染
感染したら必ず症状が出る
潜伏期間は10〜12日。
→38℃程度の発熱と風邪症状が2〜4日続く
→さらに39℃以上の高熱+発疹
・治療法
特別な治療法はなし。対策はワクチン。
死亡率は先進国でも0・1%
・手洗い、マスクのみでは予防できない
参考 都内での発生状況(2023年1月2日〜7月2日)
・集団発生報告なし
感想・まとめ
2024年3月12日現在、この関連で8人の感染者が確認されているそうだ。
調べてみたところ、ワクチン接種率は95・4%(2022年度)。集団免疫に必要な95%の水準前後のようだ。
ワクチンの2回接種が有効とされる麻疹において
1972年9月30日以前生まれの人は0回接種の可能性高い
1972年10月1日〜2000年4月1日生まれだと1回接種の可能性高い
2000年4月2日以降だと2回接種の可能性が高い
基本再生産数はインフルエンザの1〜3に対して、麻疹は12〜18。
「基本再生産数(R0)」は、感染力の強度を示すもので、一人の感染者が(免疫の獲得あるいは死亡で感染力を喪失するまで)平均的に何人に感染させるかを表す値である(独立行政法人経済産業研究所)
感染が広がらないことを祈りたいが・・・
これはたぶん、一定程度広がりそう。