2023年8月時点で、東京駅前八重洲一丁目東地区市街地再開発事業の内容がやや変わったようだ。地下支障物の対応などのため、工期が11カ月延長されるほか、宿泊施設用途が消滅した(2023/09/30)。
※2023年9月19日に5人が死傷する鉄骨崩落事故があった現場。事故調査なども行われるだろうから、工期にも影響するのではないだろうか。亡くなられた方のご冥福と、けがをされた方の1日も早いご回復を祈念いたします。
八重洲一丁目東地区市街地再開発事業
所在地
東京駅八重洲口正面
事業の見直しポイント
・11ヶ月工期を延長
・各機能の配置を変更
・従前の宿泊施設を所有する権利者が、従後は宿泊施設を運営しない方針となった。
→宿泊施設用途がなくなった
・権利者の明渡時期の調整、アスベスト/PCB撤去が必要
→A工区の解体期間を延長
・地中障害打ちが生じたため、B工区地下部解体期間、新築工事躯体工事以降の期間を延長
・バスターミナルの配置が大きく変わるほか、屋内広場の配置も変わるようだ。地下の施工も地下マイナス35mからマイナス25mまでに変更されている。
・総合病院のサテライトとなる医療施設の配置がかなり変わるようだ。
※屋内広場の配置が変更されているほか、屋外テラスという表記が目立つ
※カンファレンス等という表記が目を引いた(大ホール)
変更後の事業概要
計画地面積 約1・4ヘクタール
敷地面積 約11900㎡
延床面積 約240000㎡
最高建物高さ 約250m(地上51階、地下4階)
主要用途
業務、商業、カンファレンス(主に学術的な会議、研究会等。国際会議や展示会開催等に対応した施設)、医療施設(総合病院のサテライト)、住宅、バスターミナル、駐車場等
駐車場台数 290台(従前460台)
東京都駐車場条例の基づく地域ルール適用に伴う見直し
東B地区第一種市街地再開発事業について(大林建設)
東A地区第一種市街地再開発事業について(東京建物)
スケジュール
工事予定期間 2020年度〜2025年度/71ヶ月
2021年10月1日〜2025年7月31日(2023年9月時点、B地区)
※従前2020年度〜2024年度/60ヶ月
A工区の解体期間延長により工期を11ヶ月延長
供用開始予定 2025年度
参考 鉄骨崩落事故(2023年9月19日、大林組)
0915 7階部分 仮設中の鉄骨梁1本と先行設置していた4本の計5本が崩落
・7階部分から3階床部分まで約20m
・鉄骨梁は長さ13〜18m、計約48トン
・現場は7階建ての51階建て部分と一体整備される劇場棟部分
被災状況(9月19日正午時点)
7階鉄骨梁上で作業されていた5人が落下
・死者 2名
・治療中 3名(1名はICU、2名は搬送時意識あり)
3階床上で作業していた1人の頭に飛散物が衝突、病院で治療中
東京駅前八重洲一丁目東B地区第一種市街地再開発事業における鉄骨工事中の事故について(お詫び) | ニュース | 大林組
感想・まとめ
断面図から見るしかないが、バスターミナルがかなり変更される内容となっているように受け取れる。具体的にどうなるのかはもう少ししないとわからないかも。
しばらく注意しておこう。
・・・
それにしても事故が起きてしまったことは本当に残念。
再発防止をお願いしたい。