中央区晴海の東京2020大会選手村に建設された住宅街「晴海フラッグ」の賃貸街区「ポートビレッジ」の公式サイトが公開された。賃貸住宅に導入される共用設備の数々に驚いた(2023/08/29)
物件概要(ポートビレッジ)
構造・規模 鉄筋コンクリート 地上15〜17階、地下1階
総戸数 1487戸
賃貸 1258戸 28・71〜171・66㎡
シニアレジデンス 158戸 36・68〜66・31㎡
シェアハウス 71戸 18・17〜20・57㎡
ケアレジデンス 50室 25・01〜92・09㎡
今後の「スケジュール(予定)
募集開始 2023年9月下旬
竣工 2024年1月15日
入居 2024年1月下旬
共用施設等
1️⃣エントランスホール
2️⃣大浴場
3️⃣ワークスペース
4️⃣パーティスペース
5️⃣イベントスペース
6️⃣フィットネス
7️⃣シアタールーム
アクセス
・東京BRT(始発/経由便)
・都営バス(都05−1系統)「通勤時5分に1便」
・タクシー
東京駅1700円/品川駅2900円/渋谷駅3400円(いずれも日中)
周辺施設
・マルチモビリティステーション
・商業施設(ララテラス)
・住宅棟1階の商業施設
・晴海埠頭公園と晴海緑道公園
・晴海西小中学校
・保育施設
参考 シニアレジデンスの賃料水準
1Rの場合
9396万円を前払いすると月額18万円(家賃0、管理費7万、その他11万)で住めるようだ。一方、66万円の前払いの場合、月額47万円(家賃29万円、管理費7万、その他11万)となる。
2LDKの場合
1億7500万円を前払いすると月額18万円(家賃0、管理費7万、その他11万)で住めるようだ。一方、113万1000円の前払いの場合、月額72万円(家賃54万円、管理費7万、その他11万)となる。
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さらに在宅介護サービスのレベルに応じた加算がある。
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余裕のある富裕層〜超富裕層向けだね。準富裕層(金融資産1億円〜)以下のほとんどの人にとって関係のない世界という感じ。
感想・まとめ
まあ、共用施設がこれだけ充実した賃貸住宅というのも珍しい。
一般賃貸だけではなく、シニアレジデンス、ケアレジデンスにシェアハウスと多様な形態の住まいがまとまった場合の運営がどうなるのかに興味はあるが、盛り過ぎな気がしなくもない。
賃料想定
シニアレジデンス(グランクレール)の家賃設定をみると、1㎡8100円〜9500円(2LDK)という水準なので、一般賃貸棟の水準の参考になるかもしれない。
家賃をシニアレジデンスの7割、管理費を半額とすると
40㎡ 26・6万+3・5万=30・1万円
70㎡ 39・7万+3・5万=43・2万円
高いか。
あるいは
坪単価400万円、8500万円を25年(300カ月)で割ると
28・3万円。管理費込みで30万円+
という見立てが近いかな?これだと近隣並みか。
いい線じゃね?
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選手村の賃貸は「まちの老い」を防ぐ意味で導入されたという経緯がある。このご時世、賃料が相当な高額になりそうな気がするが、まちの老いを防ぐ若い層が入居してくれるのかどうか。
一体、どういう層が入居してくるのだろうね。