江東区の有明北地区に整備中の「有明親水海浜公園」の面積が当初計画から6ヘクタール拡張されておよそ40ヘクタールになる。東京2020大会開催を受けた港湾環境整備施設計画の変更にともなうもの。具体的には有明アーバンスポーツパークや、ビーチバレーコート、船着場の整備などが含まれる(2022/05/06)。
有明親水海浜公園整備計画の変更
・緑地が6ヘクタール追加され、それに伴った都市機能用地が6ヘクタール削減される。
・面積 約39・6ヘクタール(陸域13・1ヘクタール、水域26・5ヘクタール)
公園整備計画(変更後)
変更計画
1 海浜や樹林地などの自然環境の回復、保全のための施設
2 海上レクリエーションや水辺の自然に親しむための水面
3 人々が集い触れ合う広場や、水辺の散策路
4 植栽、芝生等の修景施設
5 便所、駐車場などの便益施設
6 管理事務所などの管理施設
7 様々なスポーツに親しむための運動施設(新規)
変更計画では運動施設が追加されている。そのほかに変更はない。
アーバンスポーツパークとその周辺(西側)
・親水公園水域は西入江側と中央部分は浮柵で閉じられる
・西入江付近に小さな桟橋と砂浜(都市計画上は「海浜)」
・水際にはヨシ原や藻場、磯浜が設けられる
・有明アーバンスポーツパークは結構広い
・中央部には入口広場(大型遊具あり)が設けられる。
有明アリーナとその周辺(東側)
・有明アリーナ付近に船着場が設けられる
・ビーチバレーコートと関連施設を含む砂場が設けられる
・ビーチバレーコートの一角は浮柵で仕切られる
参考:公園整備計画(変更前)
参考:親水公園での水遊びは?
COD(化学的酸素要求量)の水に浸かって遊ぶのに適するラインは8mg/㍑となっている。
有明親水海浜公園の入り口にあたる東雲橋付近では概ね「水質B」の範囲にあることが多いようだ。
2021年度 1・6〜6・6、中央値3・9
2020年度 2・4〜21 中央値6・4
2019年度 3・4〜4・7 中央値4・0
時折、環境基準に適さない水質になることがある。東雲橋は河川水質調査の上では「海域」に含まれている。位置付けはお台場海浜公園とあまり変わらないのだろう。
感想・まとめ
複数の入り口広場とアーバンスポーツパーク、砂浜2ヶ所とビーチバレーコート、それに船着場という構成。いまあらためて変更前の計画をみると、一体、誰が外部からくるのだろうという感じだったが、変更後の計画は外部から人を呼び込める方向だと思う。全部住宅系の用地になるのを考えたら100倍いい計画だね。