東日本大震災から11年となった。内閣府の「日本海溝・千島海溝沿いの巨大地震対策ワーキングループ」が2021年12月21日に、巨大地震発生時、死者が最大20万人とする被害想定を発表した。ここでは発表資料のうち特に注目すべきものについてピックアップしておく。低体温症による死傷者の試算などもあって、一部は北海道や東北のケースである点には注意が必要(2021/12/22)。
液状化による被害 非木造・杭ありの場合
・兵庫県南部地震のケース
・半壊以上の被害はない
津波の浸水深別死者数
・30センチの津波で1万人に1人の死者率は、50センチで20人に1人と急増し、90センチでは助かる人が1000人に3人ということになる。
・試算では津波に巻き込まれば全員負傷、軽傷と重傷の割合は88:12。
低体温症による死傷者
参考 発災直後の消火可能件数
・阪神淡路大震災(平均風速3メートル)に基づく。数式の係数0・3は風速3mのもの。風速8mでの係数は0・2となり、風速が大きくなれば消火できる割合が減少
・こんな数式があるのね。
感想・まとめ
興味深い数式が多数あったが、特に目を引いたものだけをピックアップした。
特に、津波には巻き込まれたら生存は厳しいということを強く感じた。運良く生き延びたとしても、低体温症で命を落とす可能性がかなり高い。
津波の危険を察知したらとにかく逃げる。自分の命の安全を確保した上で次のことを考える。それに尽きる。
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東日本大震災の犠牲者に改めてお悔やみ申し上げます。