JR高輪ゲートウェー駅に近い東京都港区高輪で都営浅草線泉岳寺駅のホーム拡幅を含む第二種市街地再開発事業の再公募で、特定建築者予定者が東急不動産株式会社と京浜急行電鉄株式会社に決まった。30階建の高層ビルと地下鉄施設を含む工事で、2028年3月の完了が予定されている。2020年5月時点で応募者がなく、再公募となっていた(2021/04/25)。
(東京都)
泉岳寺駅地区第二種市街地開発事業の街区概要
(東京都)
事業手法 第二種市街地再開発事業(用地買収方式)
所在地 東京都港区高輪2
建築物
敷地面積 8486㎡
建築面積 5124㎡
延べ面積 110644㎡
主要用途 住宅、業務施設、商業施設、駅舎、駐車場
階数高さ 地上30階、地下3階/高さ145m
地上1階、地下1〜3階 地下鉄施設(泉岳寺駅)
地上2階〜地下1階 商業施設
地上3階〜11階 事務所 計28区画
地上3階 子育て支援施設 1区画
地上12階 設備室
地上13〜27階 共同住宅 計384戸(事務所県住宅を含む)
地上13階 住宅ロビー
地下鉄部分
(東京都)
・泉岳寺駅周辺はJRの開発が進み、今後利用客増加が見込まれる
・現在の国道直下だけではホームの拡幅が困難で、隣接民有地を含めたまちづくりを行う
→第二種市街地再開発事業を実施(地下鉄ホームの拡幅も)
スケジュール
2015年 再開発事業実施表明
2016年 再開発協議会発足
2017年11月 都市計画決定
2018年度 事業計画決定
2019年度 管理処分者決定
・・・
2020年
1月末〜2月上旬 特定建設者公募→応募者なし(20年5月)
12月 再公募実施
2021年
3月30日 プレゼン
4月 特定建築者予定者決定
2023年4月 本体建築工事着工(予定)
2028年3月 工事完了広告(予定)
参考:企画提案(1者)の概要
・デッキ、地下、地上の3つのレベルを重層的につなぐ動線計画によるにぎわいの創出
・駅と地域コミュニティをつなぐエキマチ一体のまちづくり推進(エリアマネジメント組織の構築)
・駅直結施設としての防災対応力の強化(デッキを活用した避難ルート、防水板による浸水対策)
・周辺街区と調和し、魅力的で独立性の高い地域のシンボルとなる外装デザイン
・国際交流拠点に相応しい様々なライフスタイルに対応するグローバルスタンダード住戸の整備
・ビルオーナーとテナントの協働によるグリーンリースの導入などの環境配慮の取組
・きめ細やかな情報提供(権利者専用ホームページ)と権利者要望に適切に対応する人員体制
参考:提案の評価
・複雑な複合用途の施設だが、地下から上層階までの空間構成の組み立てがうまくまとまっている。公共空間の提案が非常に良かった
・内装のオプション提案などの権利者対応に優れていた
・エリアマネジメントに関する提案は具体性あり。地元との連携が期待できる
感想・まとめ
決まってよかった。工事完了は2024年度から2027年度末まで3年も遅れることになってしまったけどね。