2021年東京2020大会向けに中央区晴海地区に設置された水素ステーションが2020年10月12日に開所した。このステーションは第1期という位置づけで、2021年東京2020大会後の第2期に晴海五丁目に移設される。また、2020年10月1日に運行を開始した東京BRTのFCバス「SORA」の燃料供給も担う(2020/10/12)。
(中の人撮影)
東京晴海水素ステーション概要
所在地 東京都中央区晴海四丁目(第1期)
(東京都)=原図のレイアウトを加工。
水素供給方式 都市ガス改質型オンサイト方式
(JHyM)
第1期 2020年10月から2021年度末(予定)
(中の人撮影)
・水素製造能力 300N㎥/時
・選手村に近い晴海四丁目で運営
・2021年東京2020大会の大会期間中は、大会関係車両の水素供給を担う
・2020年10月からプレ運行を開始した東京BRTのFCバスに対する燃料供給を担う
第2期 2022年度以降
(中の人撮影)=第2期予定地
・水素製造能力 600N㎥/時
・水素ステーションを選手村跡地の市街地再開発地区付近に移転
・純水素型燃料電池を地区全体に配置。水素による電気と熱を商業施設に供給する。
・水素は第2期ステーションからパイプラインで供給される
参考:エネオスが東京2020大会用車両に水素を供給する水素ステーション
(エネオス)
感想・まとめ
戦略のシナリオを見るとため息も出るが、千里の道も一歩から。
(通産省、2017年)
明るいニュースとしては
・川崎重工業が水素液化設備を2021年商用化へ
液化効率が従来の21%から2割向上
液化可能量が1日5トンから25トンに向上
・再生可能エネルギーを利用した世界最大級の水素製造施設が福島で稼働、などなど。
その他
・水素は新潟が熱心。
こういうのは、地道にやるしかないんだろうね。
参考
水素・燃料電池戦略ロードマップの進捗確認ほか 調査報告書(みずほ情報総研、2020年3月)