子育て中の人は日照をとても気にするだろうということで、タワーマンションの囲まれ感でいうと国内最高峰かもしれない中央区勝どきの「パークタワー勝どき」について、冬至前後の想定で日照を人力シミュレーションしてみた。意外とも、納得ともとれる微妙な結果になった(2020/09/29)。
(三井不動産)
囲まれ感について
(中の人作成)
朝潮運河を挟んだ対岸(南〜南東方向)
ドゥ・トゥール(イースト/ウエスト)、スカイリンクタワー、トリトンスクエア
新月島川を挟んだ対岸(南西〜西方向)
ザ・トーキョータワーズ、勝どきザ・タワー
北方向
勝どきビュータワー、ブリリアイスト(旧アパートメンツタワー勝どき)
・・・
冬至の日照には北側の建物は関係がないが、囲まれ感は相当なものなので日照がどうなるか興味があってシミュレーションしてみた。
人力シミュレーションしてみた
想定条件
時期 冬至前後
20分間隔(午前7時〜午後4時20分)
(三井不動産)=中の人加筆
・調査ポイント
赤:サウス側 1〜5の5箇所について高層、中層、低層
青:ミッド側 1〜3の3箇所について高層、中層、低層
※日照の計算対象としたのは超高層建築物に限ったので、低層階の日照はシミュレーション結果よりも相当悪くなると思われる。
■:日照なし
■:日照境目
■:日照あり
参考:正午
パークタワー勝どきサウスの場合
人力シミュレーション上、日照は「高層−1」が最高。日の出から日没までほぼ他の建物の影に入ることはなさそう。
最悪なのは「低層−4」か。終日日照がなさそう。
加えて高層、中層、低層を問わず「4」は午前9時ごろに建物自身の影に入ってしまい、日没まで日照は得られない。
「5」は高層階で正午までの日照が確保できるものの、中層と低層は午前10時過ぎに建物自身の影に入ってしまい、日没まで日照はない。
日照が欲しければ高層、中層、低層とも「1」から「3」という選択になるだろう。
パークタワー勝どきミッドの場合
人力シミュレーション上、全般に日照はサウスより恵まれている。
ベストなのは高層−3。日の出から午後3時過ぎまで約8時間以上日照が得られる。
ワーストなのは低層−1だが、それでも5時間程度は日照が得られそう。
感想・まとめ
ざっくりとしたシミュレーションだが、日照を気にするなら、ミッドを選んだ方が無難かもしれない。サウスの中低層の4や5を検討している人は、日照を検討項目に入れた方がいいのではないかなあ。
参考:設計時に使用される「設計用全天空照度」
日照は室内の明るさの一要素でしかない。
(中の人作成)=設計用全天空照度より
直射日光は10万lxらしい。
東京における天候の年間出現率はこんな感じ。
(気象庁)