東京都大田区が羽田空港跡地の一角、およそ1ヘクタールについて、東京2020大会中の暫定利用を検討している。大田区が11社に実施した聞き取り調査でこの期間の利用は難しいという声が多く出たようだ(2020/03/04)。
(大田区)
事業概要
事業名 東京2020オリンピック・パラリンピック競技大会時土地活用事業」
敷地面積 約10000㎡
(大田区)
内容
民間事業者の資金、創意工夫により「羽田空港跡地第1ゾーン整備方針」(大田区、2015年7月)に位置付けられる重点プロジェクトに関連があるか、大田区,この地域のPRとなる事業。
事業期間 2020年7月から9月(一部の期間でも可能)
参考:隣接地は「HANEDA INNOVATION CITY」
(大田区)
大田区の調査結果
・11事業者に聞き取りを実施。
建設・不動産 3社、娯楽・レジャー・アウトドア 5社、造園 1社、コンサル 1社、その他 1社
事業者の意見(主なもの)
・資材調達にかかる費用、警備員等人件費の高騰が想定される
・来場者の安全性、快適性確保の観点から、暑熱対策やライフラインが未整備のエリアでの事業展開は困難
・短期間の民間事業実施では事業採算性の確保は困難
事業者の意見(その他)
・空港に近く、水辺空間に隣接した立地には魅力
・羽田イノベーションシティのまち開き以降は、事業地周辺の来訪動向が見えてくるので、今後の取り組みを注視したい
感想・まとめ
調査が行われたのは、ラグビーワールドカップで日本が熱狂の渦に巻き込まれていた時期に重なる。それを踏まえても、非常に厳しい意見が並んだ。
こういうサウンディング調査では、ぐるり公園の調査(2014年12月)でも見られたように、厳しい意見が並ぶのが常、という印象を持つ。
テントを並べて毎日「マルシェ」しかないのかな?
芝生広場にしておいて、タープでも連ねて「なにもしない」というのもアリかな。