静岡県沼津市で2020年1月、レベル3自動運転の実証実験が実施された。静岡県がすすめる「しずおか自動運転ShowCASEプロジェクト」の一環。自動運転実験中に不具合があり、残りの実験期間の運行が手動で行われた。映像があったので掲載した(2020/02/04)。
(沼津市)
ShowCASEプロジェクト概要(2018−2020)
自動運転を活用した移動サービスの導入による地域交通課題解決の検証。運転手不足や、過疎地域高齢者の移動支援など)
2019年度の公道実証(沼津市)
車両 バス型
実験期間 2020年1月22日〜27日(本来は31日までだったが、不具合が生じたため、自動運転は27日で終了したようだ)
検討内容 自動運転トラム、BRT利用の可能性
検討概要 港から駅までの交通量が多く移動量があるルートで、一般車両との混在走行下での安全確保、高頻度運王の可能性について、地域ニーズとビジネスモデルの検討を進める
(沼津市)
信号と連動した自動運転の実証実験
(沼津市)
スケジュール
2020年1月 実証実験
STEP1 次世代モビリティ
・次世代モビリティを本格導入し、港と駅をつなぐシンボル的交通を実現(2020年3月〜 )
・伊豆箱根バスが駅〜港間で23人乗り路線バス(EV)運行開始。
STEP2 新交通システム
・信号制御システム、渋滞緩和、高度な通信技術導入によるインフラからの支援実現
STEP3 自動運転技術
・将来の自動運転化などに対応可能な高度交通システムを構築できるインフラ+モビリティを準備
不具合の映像
不具合のツイートがあった。動画冒頭、自動運転中のバスが反対車線側に急にハンドルを操作してしまい、運転手が手動操作でコースを修正していた。車内では「おおっ」と声が上がっていた。
これ見るとGPS制御のみだとまだまだ厳しそう。やっぱり磁気マーカーの路車間通信の併用などをしないと怖いかな。
自動運転バス https://t.co/Mx6QePTMv6
— 茂田カツノリ@秋葉原ラジデパ3階Shigezone店長 (@shigezo) January 26, 2020
感想・まとめ
原因はわかっているようだが、航空機だったら重大インシデントクラスの不具合。ちょっと怖い。
自動運転に関する動きを見ていると、地方の方が切実。できるところからどんどん手をつけている気がする。
沼津市のケースでは信号制御も東京BRTで導入予定の高度化PTPSではなく、バスのGPS情報を携帯電話網で交通完成システムにとなして信号制御を行うというシンプルなものになっている。
安全性の確保が大前提で、今の不具合によりステップを進めるのは少し遅れそう。
都市部での自動運転導入は地方都市からなんだろうなと思う。1つでも商用ベースに乗るようなモデルができると、一気に普及するのではないかと期待している。