市民の生命財産を災害から守ることを目的に各自治体が策定した地域防災計画というものがあるのだが、中央区や江東区ではいまだに「東海地震の警戒宣言」が発表されたことをベースにした計画が残ったまま。国は2019年に南海トラフベースの防災対策推進基本計画を策定済。南海トラフ巨大地震、いつくるかわからないし、そろそろ南海トラフベースの計画に変えてはどうだろう(2021/06/10)。
南海トラフ未反映(中央、江東)/記載なし(港、千代田)
中央区や江東区は南海トラフ巨大地震を想定した地域防災計画にはなっていないみたい。港区や千代田区は記載すらないようだった。
中央区の場合
中央区は改定に消極的な印象が際立つ。
気象庁は東海地震予知情報の情報発表はしない(2017年11月)。
でも警戒宣言やらは法律には残ってるし、国の計画にも東海地震って残ってるから、今後、国や東京都が計画を変えたら対策の変更を検討するかもよ。
江東区の場合
江東区は表現が異なる。
まとめると
現在の科学的知見では確度の高い地震予知は困難との結論が出されたので、国や都の方針が纏まったら直ちに地域防災計画に反映させます。
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どうせ変更するのだから、中央区もせめて「やる気あり」な表現にすればいいのに。
感想・まとめ
国の防災基本計画(2021年5月改定)
あるじゃん。南海トラフ。しかも防災対策推進基本計画も策定済。
確かに東海地震の項目は残ってる。でも気象庁は、今後東海地震に絞った予知情報や注意情報の発表はしないといっているし、南海トラフ防災対策推進基本計画(2019年5月策定)も存在するのに、東海地震の項目が残ってることを理由に、南海トラフの方をいつまでも放置していいのかな?
国の計画が出て2年。暫定版を独自に作るなり、都に自治体向けの雛形を作るように求めるなりしてみたらどうだろう。
大地震は待ってはくれない。
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もっとも、千代田区と港区の地域防災計画は南海トラフという言葉すらなかったようだったので、それでも中央区はまだマシなんだけど。
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ちょっと突っ込んだけど、概要版は一度目を通す価値があると思う。
参考
港区ホームページ/港区地域防災計画を修正しました(平成28年修正)