2023年10月11日、札幌市とJOC=日本オリンピック委員会が2030年の冬季札幌五輪・パラ大会の招致を断念したと報じられた。断念したけど、招致に向けた活動は継続するようだ。詳しい内容を確認しておく(2023/10/12)。
発表分全文(札幌市とJOC)
札幌市とJOCが2023年10月11日付で発表した文章の全文。
要約
1️⃣「2030年の大会招致」を「将来の冬季大会開催の可能性を探る」に変更
2️⃣IOC(国際オリンピック委員会)との開催年次を特定しない「継続的対話」にとどめる
3️⃣クリーンでより良い大会の開催計画案の検討を続ける
経緯
東京2020大会を巡る一連の事案が発覚し、JOCでは国際・国内競技大会組織委のガバナンス体制に関する指針、札幌市では競技運営体制見直し、ガバナンス体制の検討をおこない、大会招致への理解促進を進めてきた
現段階で住民の理解を得ているとは言い難い。拙速に招致活動を進めることは、スポーツ、オリパラの価値そのものを損なう可能性があるとJOCが判断。札幌市に変更を提案した
JOCと札幌市は北海道・札幌のポテンシャルを活かしつつ、IOCの将来開催地委員会での冬季大会のあり方の検討内容を踏まえ、より持続可能性のある冬季大会開催の可能性を追求。クリーンでよりよい大会の開催計画案の検討を続ける
参考 札幌2030大会概要(案)
オリンピック
開催期間 2030年2月8日〜24日(17日間)
競技数 7競技 109種目
パラリンピック
開催期間 2030年3月8日〜17日(10日間)
競技数 6競技 80種目
会場配置計画
新設会場 0
既存会場(仮設工事のみ) 11
既存会場(改修工事あり) 5
既存施設建て替え 1
札幌以外に帯広、ニセコ、長野の3会場あり
施設整備費用
770億円(札幌市実質負担額 490億円)
大会運営費用
・原則税金は投入しない計画
・予備費は確保する
・収入に見合った効率的大会運営に努める
収入 2200〜2400億円
支出 2200〜2400億円
感想・まとめ
2034年は米ソルトレークが最有力らしい。
2038年大会は地球温暖化に伴い、開催可能な場所が減っていることから、新たな選考方式が検討されているそうだ。持ち回り開催が取り沙汰されている。
札幌は持ち回り開催都市に選ばれるまでは開催はなさそうだ。
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断念は残念だけど、仕方がないよな。
東京2020大会に比べると興味は薄いかなあ。