2026年6月26日、3カ月ごとに発表される主要都市の高度利用地地価動向報告=地価LOOKレポートが発表された。このレポートは不動産鑑定士が全国的に不動産市場の動向に関する情報を集めて地価動向を調べ、国土交通省でまとめたもの。これまで四半期ごとの発表だったが、次回以降、半年に1回の発表になるほか、全国80地点の調査対象が今回から44地点に半減した。
対象期間 2026年1月1日〜2026年4月1日
調査地点別では、住宅地は16・四半期、商業地は9・四半期連続で、全地区での上昇を記録した。佃・月島について現況と前期の比較をしたが、0〜3%の上昇で変化はなかった。(2026/06/29)。
○東京都区部の地価動向

参考:直前の四半期

全体概要 9期連続ですべての住宅地・商業地で上昇
2026年第1四半期から全国で36地区削られて44地区となった。東京圏は21地点。

全体概要 44地点(前回80地点で比較)
上昇 44地点(前回80地点)横ばい 0地点(前回 0地点)下落 0地点(前回 0地点)東京圏概要 21地点(前回35地点)上昇 21地点(前回35地点)横ばい 0地点(前回 0地点)下落 0地点(前回 0地点)全国住宅(21地点)上昇 21地点(前回22地点)横ばい 0地点(前回 0地点)下落 0地点(前回 0地点)
東京臨海部概要
▼佃・月島 0〜3%上昇(前期:0〜3%上昇)
(現況)変化なし
当地区は銀座等の都心への優れた接近性を備えるとともに、東京タワーや東京スカイツリー等のランドマーク施設と河川等に囲まれて変化に富んだ眺望が得られることから、分譲・賃貸ともに高層マンションの需要が強く、人口・世帯数は増加傾向で推移している。令和4年に着工された大規模な開発事業を始めとする複数の市街地再開発事業により土地の高度利用が進み、新築タワーマンションの供給によるエリアイメージの向上、木造密集市街地等の防災上の課題の解決を含む都市機能の拡充等によって地域のさらなる発展が期待される。
当地区の分譲マンションの販売状況は、実需を中心に一部投資目的の需要とも相まって、新築・中古ともに当期も基本的には好調で、マンション分譲価格は上昇が続いている。なお、マンション賃料はファミリータイプの物件を中心に上昇している。マンション開発素地は、建築費の上昇を分譲価格へ転嫁可能な当地区では需要が堅調な一方で、供給が限られることから、取引価格は緩やかな上昇傾向が続いている。そのため、当期の地価動向はやや上昇で推移した。
(前期現況)
当地区は銀座等の都心への優れた接近性を備えるとともに、東京タワーや東京スカイツリー等のランドマーク施設と河川等に囲まれて変化に富んだ眺望が得られることから、分譲・賃貸ともに高層マンションの需要が強く、人口・世帯数は増加傾向で推移している。令和4年に着工された大規模な開発事業を始めとする複数の市街地再開発事業により土地の高度利用が進み、木造密集市街地等の防災上の課題の解決を含む都市機能の拡充等によって地域のさらなる発展が期待される。
当地区の分譲マンションの販売状況は、実需を中心に一部投資目的の需要とも相まって、新築・中古ともに当期も好調で、マンション分譲価格は上昇が続いている。なお、取引利回りは横ばい、マンション賃料はファミリータイプの物件を中心に上昇している。マンション開発素地は、建築費の上昇を分譲価格へ転嫁可能な当地区では需要が堅調な一方で、供給が限られることから、取引価格は緩やかな上昇傾向が続いている。そのため、当期の地価動向はやや上昇で推移した。
(今後)全く変化なし
建築費が高止まりする一方で、当地区での消費者・投資家などからの分譲マンション需要は根強く、マンション分譲価格及び将来の地価動向はやや上昇で推移すると予想される。ただし、建築費上昇分の分譲価格への転嫁の余地は徐々に縮小している。また、中古マンションの在庫がやや増加するなど、注意を要する状況がみられる。
(前期の今後)
建築費が高止まりする一方で、当地区での消費者・投資家などからの分譲マンション需要は根強く、マンション分譲価格及び将来の地価動向はやや上昇で推移すると予想される。ただし、建築費上昇分の分譲価格への転嫁の余地は徐々に縮小している。
参考 銀座中央(商業) 3〜6%未満の上昇を維持
(現況)
当地区は日本を代表する商業地であり、当期においては外国人観光客数は好調に推移している。賃貸市場では、旺盛な出店需要を背景に好立地の路面店については空室が極めて少ない一方、賃料水準も上昇基調にあるほか、空中階の出店需要についても堅調であり、賃料負担力の高い出店者のニーズが増加している中、限られた募集区画をめぐって出店競争が続いている。取引市場では、買い手側による当地区への選好性や開発期待が非常に高く、特にハイブランドが出店可能な立地の物件やホテル用地となりうる物件については需要が高い。市場に供給された物件には多様な需要者により高額で取引されている事例も出てきており、取引価格の上昇傾向が続いており、当期の地価動向は上昇で推移した。
(今後)
今後については、当面はインバウンド需要を中心に好調な商況が見込まれるほか、当地区の主要通り沿いで建替え計画が進捗し、将来的に街並みの更新が進むことにより、外縁部も含めた地区全体の更なる底上げが期待されている。また、物件供給が少ないなかで当地区の不動産に対する取得需要は強い状況が続いており、賃貸需要とともに、このような需給関係が当面継続すると見込まれることから、将来の地価動向は上昇で推移すると予想される。
感想・まとめ
地価LOOKレポートの発表間隔が四半期ごとから半年ごとに伸び、観測地点数が80地点から44地点に半減した。今回の簡略化は変化のない状態が全国的に長期にわたって続いていることも影響しているのだろうね。
幸い、佃・月島のポイントは残ったので、今後も観測は続けようと考えている。