江東区南砂地域(南砂、東砂、新砂の一部)で2027年5月から2028年3月に、江東区内のタクシー事業者によるAIデマンド交通の運行(有料)が予定されている。運行準備に向けた公募がスタートし、この中で運行概要などが発表されているのでメモしておく(2026/05/17)。

江東区AIデマンド交通実証運行の概要
江東区南砂地域で、都営バス路線網を補完する区域内移動手段としてAIデマンド交通による実証運行を実施する計画。移動制約者(高齢者、子育て世帯等、移動支援が必要な区民)へのアンケートで、外出の際の交通手段に不便を感じる点に「バス停が遠い」「バスの便数が少ない」などが上位となったといい、導入効果が高いとされた南砂地域で2027年に実証運行を実施する。

2026年度 システム構築と運行準備
・利用者予約に基づき、AIによる効率的な自動配車、ルート生成を行う
・予約、配車、運行管理システム
・利用者アプリ(予約確定、予約確認、キャンセル、乗降スポット案内、車両位置確認等、iOSとアンドロイドの双方に対応)
・ドライバーアプリ(乗務員のナビ、利用者情報等)
委託上限額 988万7000円
2027年度 システム運用等
委託期間 2027年4月1日〜2028年3月31日
運行期間 2027年5月〜2028年3月31日(予定)
運行日時 毎日(0730−1900)、年末年始(12月29日〜1月3日)は運休
乗降スポット 25カ所程度
車両 1台、ワゴン車両を想定
利用対象者 高齢者、子育て世帯、障害者等が基本、区域外利用可

運賃
高齢者、子育て世帯の保護者等、障害者等 300円
小学生 150円
未就学児 無料
それ以外 500円
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運行主体 江東区
運行形態 デマンド交通(予約型乗合運行)、AI配車システム
予約方法
・アプリによる受付(24時間対応)
・コールセンター受付(07−19)、当日分予約(07−18)
システム事業者 プロポーザル方式で決定
運行事業者 区内タクシー事業者
委託上限額 858万円
参考 江東区の新交通システム導入
江東区は住民が交通利便性が低いと感じているエリアを中心に新たな交通システムの導入を検討。導入検討エリアとして、南砂を含むエリアを選定、2026年度予算に計上していた。
AIデマンド交通導入準備(南砂地域)=江東区2026年度予算案資料
AIデマンドバスの導入準備(新規)
1161万円 2027年度の実証運行に向け、都営路線バス網を補完する江東区初の公共交通運行に向けたシステム構築
2026年度 実証運行に向けた予約専用アプリ構築 運行地域の南砂地域に25箇所程度の乗降スポット設置
#2522 AIデマンドバス導入準備開始、携帯トイレ全区民に配布 江東区2026年度予算案 - どらったら!!
参考 南砂地域が「必要性」1位
住民が交通利便性が低いと感じているエリアを中心に新たな交通システムの導入を検討している江東区が区内を13のエリアに分けて「必要性」を評価したところ、南砂エリアが1位となった(中間報告書)。
感想・まとめ
どらったら!!でも足立区、品川区、港区、大田区など、東京23区のデマンド交通はいくつか取り上げてきた。
利用者が増えればいいというものではないという難しさがある、デマンド交通の限界についても過去に取り上げている。
・規模の経済が働きにくい=利用者が増えても収支率が高まるとは限らない
・部分最適は目指せるが多様なニーズ、空間の全体最適は困難
・提供エリアの面積が概ね35平方キロを超えると、個別輸送よりも走行距離が長くなるケースが卓越する
・利用者が増えると「早い者勝ち」が課題になる等
地域公共交通に係る行政連絡会資料より(2024年11月、東京都)
#2213 足立区デマンドタクシー(23区初!)が本格運行へ 2025年4月1日 - どらったら!!
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利用対象のメインを高齢者等、子育て世帯保護者等にしたのは、利用者を増やしすぎず、ターゲット層に届かせるためか。東京でのデマンド交通って、結局、有効なの?というのは、一度まとめる時期なのかもね。