東京都が学校法人杏林学園と協定をむすんで多摩地域を中心に実施しているドクターヘリの運航について、運航事業者が見つからないことから、2026年4月以降一時停止される。搬送方法はヘリだけではないが、一定の影響はありそう(2026/02/28)。

ドクターヘリ運航休止の概要
ドクターヘリとは
救急医療に必要な機器を装備し、医薬品を搭載した救急医療用ヘリコプターに医師と看護師らが搭乗し、救急現場などに出動して、現場で救命活動をしつつ医療機関に搬送する事業。
・2026年4月1日~
ドクターヘリの運航を一時休止する
理由:2026年4月以降の運航事業者を確保できていない
・2026年3月
ドクターヘリの運航休止日数を17日間とする(当初5日間の予定)
理由:3月時点で運航業務を担う学校法人ヒラタ学園からドクターヘリに搭乗する整備士が確保できないとの連絡
東京都の対応策
・陸路や消防ヘリでの救急搬送による協力を消防機関に要請
・ドクターカーの運用範囲の拡大を各救急救命センターに要請
参考 東京都のドクターヘリ事業
2022年3月開始。都内で1機運用。
・東京都内全域が対象だが、多摩地域を中心に運用(救急車より有効性が高い)

・東京都と学校法人杏林学園が協定を締結し、杏林学園がドクターヘリ事業を実施
・杏林学園は基地病院として、ドクターヘリの運航事業を学校法人ヒラタ学園に委託
(ヒラタ学園は大阪、兵庫、長崎等で運航受託の実績がある)
・出動運用地域
青梅市、福生市、羽村市、あきる野市、瑞穂町、日の出町、檜原村、奥多摩町、八王子市、町田市、日野市、稲城市、昭島市、東大和市、武蔵村山市、東村山市、清瀬市

・救急車は救急現場を経てドクターヘリと合流する「ランデブーポイント」へ。ドクターヘリもランデブーポイントへ向かい、傷病者をピックアップして医療機関へ運ぶ
実績
2022年度 出動683 診療数150 診療に至らず 533
2023年度 出動1360 診療数306 診療に至らず1054
・出動後、キャンセルされるケースが多発
軽症や中等症など搬送対象外のケース、登録数としては200あるランデブーポイントが使えないケース(イベント利用、土休日で施設管理者が不在など)
感想・まとめ
2025年1月30日の「都ドクターヘリ部会」議事要旨を見たが、テーマがドクターヘリ運航事業の振り返りだった。
次の運航事業者が確保できていないということは、この時点では課題になっていなかったんだろうね。
でも、どうするんだろう。
航空整備士の不足って東京都に限った話ではなさそうだし。

航空:第9回航空整備士・操縦士の人材確保・活用に関する検討会 - 国土交通省
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しばらくは、運航休止が続くのかもね。
ヘリが飛びにくくなってるということは,防災上の懸念としてメモしておこう。