どらったら!!

東京都中央区、江東区の臨海部を中心としたメモ。独自の情報を除いては、報道ベースではなく、発表主体の情報をベースに書くことを基本にしています。最近はゲリラ的な花火大会情報も提供。

#2491 お台場エリアの没入型テーマパークは2年でフィナーレ 施設過大と判断 2026年2月28日まで イマーシブ・フォート東京 どらったら!!

お台場エリアで、かつてヴィーナス・フォートがあった場所に2024年3月1日に開業した没入型テーマパーク「IMMERSIVE FORT TOKYO」(イマーシブ・フォート東京)が2年間の幕を閉じる。運営会社「刀」が2026年2月28日の営業終了を発表し、公式サイトでグランドフィナーレが告知された。運営会社が施設が大きすぎると判断したそうだ(2025/12/25)。

グランドフィナーレを発表=イマーシブ・フォート東京

【追記 12/26】テレビ東京による森岡CEOの単独インタビューを追加

運営会社「刀」、2026年2月28日の営業終了を発表

イマーシブ・フォート東京の企画・運営をする「刀」が2025年12月25日、営業終了のお知らせを発表した。内容を確認する。

「施設規模が過大」と判断

・お台場ヴィーナスフォート跡地を期間限定で活用した国内最大級のイマーシブ・エンターテインメント施設として運営してきた。

・当初事業計画:大人数を対象に広い敷地面積を要するライトな体験が大半とみていたが、実際には人数を限定した「ディープな体験」に需要が強く偏った。

・これを受け、開業2年目にディープ体験中心の業態変更を実施。

・業態変更を踏まえた最適な事業モデルに照らして施設規模が過大だと判断し、営業終了の決断に至った。

(株式会社「刀」の発表の概要)

森岡CEOの話=テレビ東京単独インタビュー概要

テレビ東京が刀の森岡CEOのインタビューをyoutubeに公開している。

概要は概ね次のとおり。

・有期プロジェクトだった。お台場に大きなハコを借りてビジネスモデルの検証を全力で挑戦した。世界初の施設で需要を読みにくかった。当初想定した期間を完走するのか、区切りをつけるのかで苦渋の判断となった。

・我々が得たかった2つのものは得ることができたが、あまりに高くつき、事業計画から乖離したものになった。

少なくとも3年間を想定していた

・少なくとも3年間というのが頭の中にあり、4年目も可能な設計だった。3年完走した時にかかった費用を設けなくてもいいがある程度回収して終える計画だった。

・中長期的に「刀」が世の中にアウトプットできる価値を最大化するには、心情的なものより数字を見ないといけない。事業計画の乖離状態で当初プラン通り完走するのは経営の規律の面で良くないと判断。

世界初の試み、困難な需要予測

・1発目の需要予測をしたが、ベンチマークがないと当てにくい。イマーシブエンターテインメントの大規模施設はこの世に存在しない。

・広い面積、短時間、大人数のライトな体験と、長時間、人数制限、高い値段と濃密な体験。何回聞いても需要予測ではライト7、ディープ3。実態は真逆。ディープが7。チケットは売れまくっていが、売れるチケットには制限がある。広い全体を賄える構造になっていない。

・2つの選択肢があった。一つはすぐにやめること。でも学びたかった二つのことは獲得しようよとなった。ディープ需要に特化した場合にどれだけの需要を喚起できるか。満足度が出るか。リピート率がでるか、それを1年目から2年目にやっている。

欲しかった2つの知見は得られたが・・・

・ライトを交えたデータと、ディープに特化したデータの2つが手に入った。世界の誰も持っていないデータを得ることができた。当初目的はなんとか達成できたと思っている。

・富裕層向けの20人程度のイマーシブ・エンターテインメントはあったが、これを何百人で一回で楽しませるためにクリエーティブエンターテインメントを制作するのかのノウハウが絶対的に必要。大規模イマーシブ・エンターテインメントを作り上げるノウハウと実行する前の需要予測をするためのベンチマークデータ、この2つは絶対に欲しかった。

「ものすごく高い授業料」 適切な規模なら利益が出せる

・投資は回収どころではない、ものすごく高い授業料になった。

・世界で我々しか持っていない2つのデータで、世界のエンターテインメントで日本主導の事業を立ち上げる未来につながるという野望が一歩目だった。

・(イマーシブ・エンターテインメントは)適切な規模の箱なら利益を出せる。平日を含め稼働率90%超え。シャーロックは200人入って熱狂させる。かなりのリピートも。イマーシブ・エンターテインメントはポテンシャルを持っていると思っている。可能性は2年前より信じられるようになった。

・現場は本当に頑張ってくれた。これは経営の読みの問題だと思う。施設側は本当に良くしてくれた。

・構造的に箱がデカすぎた。リニューアルの段階で稼働率100%でも家賃分を賄うのは難しいと思っていた。

・交渉中施設は数件ある。国内外。

・クローズする2月末のタイミングは、丸2年ということと、契約更新のビジネスノーティスギリギリまで議論していたということ。

youtu.be

「イマーシブフォート閉園の理由/刀・森岡CEO単独インタビュー」(テレ東BIZダイジェスト)より

参考 イマーシブ・フォート東京について

所在地 東京都江東区青海一丁目(パレットタウン跡地)

森ビル

開業日 2024年3月1日

営業終了日 2026年2月28日

・イマーシブシアターを中心としたイマーシブ・テーマパーク。イマーシブは「没入する」という意味。

・従来型のテーマパークを圧倒する没入間と興奮を提供する都市型エンタメ施設

・イマーシブシアターを中心とする複数のイマーシブ体験のみで構成されるテーマパークは世界初

・全天候型完全屋内型テーマパーク(約30000㎡)=国内屈指のスケール

・企画/開発・運営は株式会社「刀」による

dorattara.hatenablog.com

現在のアトラクション 6種類

チケットは4800円〜24800円(公式サイト、12月26日の価格)

①「THE SHERLOCK」 

 食事付きチケット 9800円(税込)

 体験チケット 7800円(税込)

②「FORTEVITA」(群像劇)

 体験チケット 7800円(税込)

③「真夜中の晩餐会」(ディナー付演劇、120分)

 体験チケット 24800円(税込)

④「今際の国のアリス」(謎解きゲーム)

 体験チケット 4800円(税込)

⑤「江戸花魁奇譚」(江戸遊郭の人間ドラマ、体験型演劇)

 食事付きチケット 16800円(税込)

 体験チケット   14800円(税込)

⑥「東京リベンジャーズ イマーシブエスケープ」(東京リベンジャーズの世界) 

 食事付きチケット 9800円(税込)

 体験チケット 7800円(税込)

参考 オープン当時紹介されたアトラクションは10種類

①シャーロックホームズの世界 「THE SHERLOCK」

②江戸遊郭の人間ドラマ 「江戸花魁奇譚」

③東京リベンジャーズの世界 「東京リベンジャーズ イマーシブエスケープ」

④命がけの鬼ごっこ 「アイデンティティ イマーシブチェイス」

⑤「推しの子」の世界 「推しの子 イマーシブラリー」

⑥スパイアクション!

⑦没入型ホラー 「ジャックザリッパー ホワイトチャペルの殺人鬼」

⑧パーティ型エンターテインメント 「パーティ フェスタ!」

⑨ウォークスルー型没入体験 「イマーシブストーリーズ」

⑩ヨーロッパの片隅のレストラン 「ザ・キャバレー」

参考・まとめ

最初聞いた時は、施設規模が過大、という理由で営業終了とは少し驚いた。あれだけ押し寄せていたお台場のインバウンドを取り込めなかったのだろうか。

あるいは、業態変更をしたというが、価格帯がちょっと高かったのだろうか。

トヨタアリーナ東京の開業も影響したのかもしれない。いずれも憶測の域を出ないが、予定期間を前倒しの事業終了となったとのこと。

・・・

【追記 12/26】

 森岡CEOのインタビューがあったので追記した。人が来なかったというより、施設規模が大きすぎて100%稼働でも家賃を賄えない可能性が高いことはわかっていたが、今後の事業展開に必須な2つのデータは手に入れようと挑戦したということだそうだ。

・・・

クローズまでに行けるだろうか。

参考リンク等

「イマーシブ・フォート東京」営業終了のお知らせ|株式会社 刀

2026年2月28日(土)グランドフィナーレ丨イマーシブ・フォート東京

イマーシブ・フォート東京丨さぁ、感動の最前列へ