どらったら!!

東京都中央区、江東区の臨海部を中心としたメモ。独自の情報を除いては、報道ベースではなく、発表主体の情報をベースに書くことを基本にしています。最近はゲリラ的な花火大会情報も提供。

#2440 フードストアあおき東京豊洲店が19年余りの営業を終了 店長挨拶の全文を掲載 2025年10月31日

地域では高級路線のスーパーマーケットとして、ららぽーと豊洲の開業以来、地域の食を支えてきた「フードストアあおき 東京豊洲店」が2025年10月31日に閉店した。あいにくの本降りの雨の中だったが、閉店時、店の外にはざっと300人程度はいただろうか。閉店後ららぽーと内で「お別れの集い」が開かれ、スタッフや塩澤店長が挨拶した。地元に深く根ざし、深く愛されたスーパーだったことがよくわかった。閉店の瞬間、店長の挨拶全文を記録した(2025/10/31)。

閉店の瞬間=どらったら!撮影

閉店日のあおき

10月31日当日は本降りの雨だったが、お世話になった「フードストアあおき」を見送りに行ってきた。

閉店直前の店内の様子

店内の様子=どらったら!撮影

店内に僅かに残る商品=どらったら!撮影

店内の商品はほぼなく、僅かに刺身の「つま」、「ライス」が4割引で数パック残るのみとなっていた。

自動演奏ピアノ=どらったら!撮影

最終日の閉店直前まで「あおき」の顔でもあった自動演奏ピアノはサイモン&ガーファンクルの「スカボローフェアー」を奏でていた。このピアノの音色はここが「あおき」だと思わせてくれる重要なパーツだった。

お別れの集い

お別れの集いの様子=どらったら!撮影

閉店から30分後、ららぽーと豊洲内に設けられたステージで「フードストアあおきお別れの集い」が開かれた。会場には最終的に400人ぐらいは集まったのではないか。

スタッフがそれぞれの想いを口にしていたが、東日本大震災の際に付近の店舗に商品がない中で、商品の供給を続け、感謝されたことなどを語っていた。

塩澤店長の挨拶全文

塩澤店長のあいさつ=どらったら!撮影

最後は店長のあいさつだった。19年の思いと豊洲への感謝を述べた全文を掲載する。

フードストアあおき東京豊洲店の店長の塩澤と申します。

本日はお足元の悪い中、当初の予定では天気でしたら外のシーサイドデッキでこのような場を設けるというお話でしたが、あいにくの天気になってしまったので、こちらの場所に移動していただきました。

それでもこれだけの多くのお客様にお集まりいただきましてありがとうございます。

そしてきょう、こういった場をお客様にこういう場を設けていただきましたららぽーとのスタッフのみなさま、本当に感謝申し上げます。

私どもは2006年10月5日に開店して以来、こんにちまで営業をつづけてまいりましたが、本日をもちまして閉店となりました。

20年弱の長きにわたり、いままで営業を続けてこれたのは、ひとえにここにいる皆様の支えがあってのことだと思います。本当に感謝を申し上げます。

・・・すいません・・・(拍手)

すいません。大丈夫です。

本当に自分たちが今まで、営業を続けてこれたのは、今日ご紹介があったメッセージ、あと9月に閉店するということを皆様にお伝えして以来、いろんな投書をいただきました。

本当に惜しむ声、なんでお店を閉店するの?とか、豊洲がだめでも近く、東京のどこか都内にしゅってんしてもいいんじゃないの、とか、いろんなお声をいただきました。それを拝見するに、ほんとうに閉店するということに対して、申し訳なさとそれと同時に、それだけうちのお店が、あおきが、お客様に愛されていたんだな、ということを、あらためて強く実感できたことで、本当に感謝を申し上げます。

本当にありがとうございます(拍手)

たくさんのメッセージの中に、エピソードとかお話にありましたけれども。

例えば商品の●●が美味しかったとか、いつも●●を買っていたよとか、具体的に商品名を記入していただいてのお褒めの言葉、数多くのお褒めの言葉をいただいていたんですけれども、常々営業していて思っていたのは、やはりお客様があってのあおきであって、商品を仕入れたりとか、つくったりとか、販売したりそういったことをするには、自分たちの思いを持って仕入れたり、商品を作ったり、売りたいと思う商品を売るためには買っていただけるお客様がいない限りはその商売は成り立ちません。

そういういみでは、お客様に買っていただいた、支持していただいた、そういうことが、ここにいるスタッフたちにたいしてのすごいやりがい、モチベーションが高く。

これだけ多くのお客さんにご利用していただいているのならもっといいもの、美味しいものをという、そういう思いで商売を続けてくることができました。

静岡の片田舎から東京の一等地に出店して、いままでの20年弱、長きにわたり営業を続けてきたことに対しては、本当に大きな誇りですし、すごい大きな財産を培ってこれたことに感謝を申し上げます。

明日から、今まで普通にやってきた仕入れとか、販売、製造、接客、そういったことがなくなることに対しては、大きな戸惑いを感じています。

今日ここにいるスタッフ、静岡の店舗に移動する者もいれば、今日を持って退職して次の人生を歩む、様々な境遇のものがいます。

いずれにせよ、いままでこのこのお店で培ってきた財産を手に静岡の店舗でも、これを活かして営業を続けて参りたいと思います。よろしくお願いいたします。

最後になりましたが、20年弱の長きにわたり、皆様の支えがあっていままで営業を続けてこれたことに心から感謝を申し上げます。

本当に、本当にありがとうございました(拍手)。

みなさん、お元気で

(大拍手)

参考 フードストアあおき概要

公式サイト

*2025年9月1日現在

 東京都内 東京豊洲店(江東区豊洲)

 静岡県内 8店舗(いずれも県東部)

フードストアあおきの特徴(公式サイトより抜粋)

1 多彩な品揃えとプライベートブランドの展開

2 自社製造による高品質な惣菜

3 鮮度と品質にこだわった仕入れ

4 人材育成と地域密着のサービス

創業からの歴史(公式サイトより抜粋)

1957年 静岡県下川津村(当時)に青木商店設立

1961年 「セルフサービスの店あおき」を開店

1973年 静岡県下田店(2店舗目)開店

1977年 新田店開店

1979年 新田店を移転し「まちだな店」と改名(2010年改装)

1985年 西伊豆店開店

1993年 土肥店開店

1998年 函南店開店

2000年 御殿場店開店

2001年 富士店開店(2010年改装)

2003年 沼津店開店

2004年 伊東店開店

2006年 東京豊洲店開店(10月)

2012年 天神橋店開店(横浜市南区)

2018年 土肥店閉店

2019年 都岡店開店(横浜市旭区)

2020年 まちだな店 閉店

2022年 天神橋店、都岡店 閉店

2025年 東京豊洲店 閉店(10月)

2018年の土肥店閉店以降、開店よりも閉店が優勢となってきていた。

もともと静岡県東部を中心に広がっていたスーパーだったが、

ここのところ、店舗網の整理を進めていた印象が高い。

感想・まとめ

さようなら。あおきのおねえさん。

ありがとうございました。

どらったら!撮影

参考リンク等

superaoki.com