「クレカ等のタッチ決済による後払い乗車サービス」が東京都交通局や東京地下鉄(東京メトロ)でそれぞれ拡大する中、関東の鉄道事業者11社・局でのシームレスな利用に向けた検討がスタートする。2026年春以降のサービス開始を目指すとしている。ただ、JRが参加していないんだよね(2025/10/30)。

タッチ決済による後払い乗車サービスの11社・局での相互利用について

・クレジットカード等のタッチ決済による後払い乗車サービスについて、シームレスに利用できるよう、鉄道事業者11社・局を相互に乗り継ぐ利用開始に向けた共同事業協定を締結
・2026年春以降の開始を目指す
対象事業者

・鉄道事業者11社・局
小田急電鉄、小田急箱根、京王電鉄、京浜急行電鉄、相模鉄道、西武鉄道、東急電鉄、東京地下鉄(東京メトロ)、東京都交通局、東武鉄道、横浜高速鉄道
・その他事業者 4社
オムロンソーシアルソリューションズ(運賃計算システム開発)
三井住友カード(ステラ・プラットフォーム提供、Visa、マスターカード、銀聯のプロモ)
ジェーシービー(JCB,アメックス、ダイナース、ディスカバーのプロモ)
QUADRAC(交通事業者向け決済・認証プラットフォームの提供)
開発内容ほか
・相互直通運転や改札外乗り換えなど、複雑な運賃計算上の課題に対応する運賃計算システムの開発に着手
・三井住友カードの公共交通機関向け「ステラトランジット」、QUADRACによるQ-MOVE(クレカをかざすだけの決済方法)が連携して、首都圏での後払い乗車サービスの相互利用を実現する
提供サービスの内容
・サービス開始時期 2026年春以降(予定)
・サービス開始時点の相互利用範囲 11社・局のみを予定
・サービスの内容
内容タッチ決済対応のカード(クレジット・デビット・プリペイド)や、同カードが設定されたスマートフォン等を、自動改札機に設置された専用端末にかざすことで、事前に乗車券を購入することなく、そのまま改札を通過し対象となる鉄道を利用可能に
2026年春以降、対象鉄道事業者内での利用に加え、相互乗継ぎ利用を可能に
・決済対応ブランド(予定)
Visa、マスターカード、JCB、アメックス、ダイナースクラブ、ディスカバー、銀聯
感想・まとめ
「クレジットカード等による後払いタッチ決済サービス」の交通系ICカードに対する大きな弱点として、他社線の駅から東京メトロ駅、あるいはその逆の乗り継ぎのケースには使えないという課題があったが、11社・局による連携が実現すると、タッチ決済と交通系ICカードの競争により、サービスレベルが向上することが期待される。
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ただ、JRが参加していないんだよなあ・・・