どらったら!!

東京都中央区、江東区の臨海部を中心としたメモ。独自の情報を除いては、報道ベースではなく、発表主体の情報をベースに書くことを基本にしています。最近はゲリラ的な花火大会情報も提供。

#2306 東京湾大華火祭の開催経費は10億円程度 収容人数の7割近くが中央区外か 区議会で審議

 2015年度を最後に休止となった東京湾大華火祭中央区の区制施行80周年記念事業として2026年秋に実施する概要案が、中央区の2025年度6月補正予算に関する審議で示された。中央区議会の高橋元気議員が公表した。以前のエントリで予想したとおり、中央区単独開催となるようだ。また、会場の収容人数16万人、開催経費は10億円が見込まれるという。

・・・

 中央区は2022年に収容人数14・9万人、開催経費約8億円の試算を発表しているが、収容人数の70%近くは江東区と港区だった。今回の収容人数の推計は示されていないが、果たして10億円を出すことが妥当なのか、区議会の審議に注目したい(2025/06/28)

中央区で想定される観覧会場=どらったら!作成

東京湾大華火祭開催概要案=高橋元気議員

中央区議会 2025年度6月補正予算 資料=高橋元気議員

実施名称 区政施行80周年記念事業 東京湾大華火祭

日時   2026年秋ごろ 1850〜2010 要調整、荒天時中止

打上場所 晴海埠頭沖会場 要調整

観覧会場 晴海埠頭公園およびその周辺 (観覧会場収容人数約16万人想定)

実施内容 約12000発

後援   未定

協力   未定

協賛   未定

事務局  中央区役所内

竹内議員、ほづみ議員の質問と執行部回答の概略(高橋議員のX投稿より)

・開催時期

→8月は天候的に中止リスク高い。秋頃を想定

・区民の反応

→喜んでもらっていると思われるが、会場周辺の警備体制に不安

・開催経費

→警備員の働き方改革で3交代制義務付け。大きく異なるのは警備費と人件費。

 見込みとしては10億円程度

・実施主体

 中央区単独を想定。今後は未定

 予算通過後に周辺区に協力を呼びかける

参考 2015年の開催経費は4億2800万円

 2022年11月にまとめた弊ブログのエントリによると、開催経費は7億9800万円とされたが、今回、さらに2億円が上積みされた形。2015年の開催経費が4億2800万円で、2・3倍程度にあたる。

開催経費試算 2015年度との比較(単位:千円)=どらったら!作成

中央区の収容人数は全体の1/3程度か

 各会場の収容人数は16万人とされたが、2022年の試算では、全体で14・9万人、うち中央区は7会場で5・3万人(全体の約36%)。今回は1万人増えたとはいえ、大枠では変わらないだろう。

2022年の収容人数試算=どらったら!作成

dorattara.hatenablog.com

感想・まとめ

東京湾大華火祭の復活は歓迎したい。

・・・

10万世帯に1万円ずつ配れる金額が10億円。

・・・

しかし、江東区や港区の収容人数が全体の2/3を占めるイベントに中央区単独で10億円を出せるのか。いくらまでなら許容されるのかなど、議会での審議を尽くしてほしい。

 中央区の現執行部には正直、コスト意識をまったく感じない。10億円と言えば、福祉バス「江戸バス」の運行経費5年分にあたる。支出が妥当かどうかの審議はしっかりしてほしい。

参考リンク等