東京都中央区で長らく空き地となっていた晴海二丁目都有地について、中央区が「区立学校のための敷地として2029年から30年間借り受ける」という方針を示した。現時点では借受期間と用途は推定に基づいているとしているが、方向性はきまったようだ(2025/06/05)。
借受に関する概要(現時点の想定)
所在地 中央区晴海二丁目106番1
面積 15069・88㎡
契約形態 事業用定期借地権設定による借受
契約期間(想定) 2029年4月1日から30年間
用途(想定)
月島第一小学校の改築に伴う仮移転
晴海中学校の移転
契約期間満了後の取り扱い
学校運営を継続する必要がある場合には再度借受の協議を実施
借受に至る経緯
・月島地域の児童.生徒数増加で学校施設の不足が課題に。
・区有地での対応が困難になったので、晴海二丁目都有地を借りて区立学校用地として活用していく
月島地区の児童生徒数の想定
生徒数が最大になった場合の不足学級数
小学校 18室(確保可能学級数198室、必要数216室)
中学校 19室(確保可能学級数46室、 必要数65室)
都有地の借受範囲
晴海まちづくりの考え方では「業務・商業地」となっていた場所が「学校用地」とは。
長期間放置されていた経緯を見ても、ほかに活用の手立てがなかったのだろうね。
そのほか
賃料は年間6億円とすると、30年なら180億円か。
はい、現時点では推定ですが年間約6億円の賃料が発生すると想定されています。
— 高橋元気(中央区議会議員/出張鮨パーティー SUSHI WIZ) (@genki_takahashi) June 5, 2025
感想・まとめ
チラチラと聞こえていた私立学校の誘致は失敗したようだ。
立地面からはかなりのハンデがある場所だし、私立学校も熾烈な生き残りを模索している中では難しかったのだろう。
隣接する「交通結節機能用地」が名ばかりとなって結構経つ。外部からの人の取り込みに失敗したということで、そろそろなにか動きがあっても良さそうだが。
30年間の借受期間ということは、「晴海3兄弟」と呼ばれるクロノレジデンス、ティアロレジデンス、パークタワー晴海の北側眺望は事実上、永久眺望になったと言えそうね。