東京都中央卸売市場が2025年5月、「市場会計の経営レポート」を公表した。2024年に続き2回目。2022年3月策定の「中央卸売市場経営計画」をベースに2023年度収支の実態などをまとめたもの。経営計画で示されていた「市場会計の資金ショート」の時期は2064年となっていて、経営計画時から変わっていない(2025/05/23)。
2025年度予算概要(2024年度)
収益的収入 223億円(235億円)
収益的支出 371億円(453億円)
差し引き 148億円のマイナス(218億円のマイナス)
資本的収入 0億円(0億円)
資本的支出 441億円(413億円)
差し引き 441億円のマイナス(413億円のマイナス)
2023年度の実績
2023年度の経常損益 105億円のマイナス(損失) 計画比31億円の改善
参考 2022年度の実績
長期収支(資金収支ベース)
・売上高割使用料収入が5年ごとに3%減少する想定で2064年に資金ショート=前年度と変わらず
経営改善の取り組み
1 市場運営費の圧縮 LED化推進など
削減額 2022年度 約200万円、2023年度 約1000万円
2 起債抑制による支払い利息の圧縮
2018年:18・6億→2026年:0・3億円
3 未利用資産の有効活用
感想・まとめ
2022年3月策定の「東京都中央卸売市場経営計画」で示された資金ショートの時期は何も変わっていない。早まってもいないし遅くなってもいない。